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高まる熱量、思い無限大 それぞれの「開幕」

<京セラドーム・セレモニー編>色で表す“一体感”「イベントの成功が分かるのは、きっとこれからなんです」(松元唯香さん)

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多くの人が待ちわびた新シーズンの幕開け。期待と希望の思いを一つにすることで、過酷な戦いに挑む選手を後押しつつ、ともに戦うメッセージを込めた。思いを巡らせ、企画立案から重ねてきたリハーサル──。“常熱”を表現した演出の数々は、ファンを含めた“全員で勝つ!”の決意でもある。
取材・文=鶴田成秀 写真=佐藤真一

外野で140人の学生ダンサーが盛り上げ、ベンチ前では選手が登場する道をBsGravityがつくり、スタンドのファンもペンライトで一体感を演出。セレモニーの端々にテーマとストーリー性が隠れている


人の力とストーリー性


 半年以上も前から、オリックスの事業推進部イベントグループ部内のデスクでは、日常的にこんな会話が飛び交っていた。

「開幕セレモニー、こういうのは、どう思う?」

「いいね! だったら、こうしてさ」

 “企画”は人の思いが詰まったもの。実現度の難易度に違いがあっても、企画遂行への原動力は“思い”にほかならない。昨年11月中旬に行われた開幕戦セレモニーに向けての1回目の企画会議より前から、各スタッフは思いを巡らせていた。松元唯香さんもその一人だ。

「143試合が始まる日。『よし、ここからいくぞ』という気持ちなのは、プロ野球ファン皆同じ。だからこそ、ずっと、どんなイベントにしようか考えていました」

 意見を出し合った企画会議を経て・・・

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