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日米5球団24年の現役生活に終止符 “ナカジ”こと中島宏之が引退発表

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シーズン開幕前に中島宏之が自身のインスタグラムで引退を発表した。現役続行を希望していたものの、「バットを置きます」と決断を下した。
写真=BBM

勝負強い打撃でファンを魅了した。中島と言えばこの構え。写真は西武時代


 昨年10月に中日から戦力外通告を受け、すでに42歳だったが、「野球が好きやし、うまくなりたいし、まだやりたい」と現役続行を目指していた。練習とトレーニングを続けてオファーを待ったが、獲得に乗り出す球団は現れず、2025年のシーズン開幕直前に現役生活に別れを告げることを決めた。

 兵庫県で生まれ育ち、地元の伊丹北高からドラフト5位で2001年に西武入団。4年目の04年にレギュラーの座をつかんで、トッププレーヤーへの階段を駆け上がっていった。08年の日本一に主軸として貢献。西武で12年プレーしたのち、活躍の場をメジャーに求めたものの2年間で出場はなし。

メジャー挑戦の夢を叶えて13年にアスレチックスへ。入団会見では飛び切りの笑顔だったが……[写真=Getty Images]


 15年にオリックスで日本球界復帰を果たし、16年に1500安打を達成。19年から初めてのセ・リーグとなる巨人へ移籍して、20年に200本塁打を記録した。

 現役最後のシーズンとなった24年は中日でプレー。代打の切り札として期待されたが、13打数無安打に終わって戦力外通告となった。2000安打まであと72安打に迫りながらの引退。誰からも愛された希代のバットマン“ナカジ”がついに24年間の現役生活を終えた。これで20世紀のドラフトで指名されたNPB選手は誰もいなくなった。

最後のチームとなった中日では結果を残せず、1年限りで戦力外に


PROFILE
なかじま・ひろゆき●1982年7月31日生まれ。兵庫県出身。180cm90kg。右投右打。伊丹北高から2001年ドラフト5位で西武入団。04年から不動のレギュラーで、09年最多安打、08~09年最高出塁率、ベストナイン4度、ゴールデン・グラブ賞3度受賞。12年オフにアスレチックスと2年契約もメジャー出場はなく、15年にオリックス移籍。19年から巨人、24年から中日でプレー。08年北京五輪、09年WBC日本代表。15年までの登録名は本名の「中島裕之」。通算成績は1948試合出場、打率.292、1928安打、209本塁打、995打点、144盗塁。

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