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高校野球 CLOSE UP

千葉黎明高(千葉)が歩む 夏本番への新たな挑戦初陣センバツで得た教訓「自分たちができるという感覚を持ってはいけない」(中野大地監督)

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千葉黎明高は第97回選抜高校野球大会に、春夏を通じて初めて甲子園の土を踏んだ。準優勝を遂げた智弁和歌山高との1回戦(3月21日)に0対6で敗退して以降、どのような日々を過ごしてきたのか。休む間もなく、夏へ向けて動き出している
取材・文・写真=松井裕一

昨秋の関東大会4強が評価されて出場した今春のセンバツでは、智弁和歌山高との1回戦で敗退。4安打に抑え込まれ、一塁ベンチ前で相手校の勝利の校歌を聞いた[写真=早浪章弘]


試合後のルーティン


 雨天の影響により取材日は、県内の高校との練習試合は予定の2試合から1試合となった。午後に学校へ戻り、野手陣は室内練習場で打撃練習、投手陣はトレーニング場などでトレーニングに励んだ。同校は基本的に県内・外、時間帯、試合会場への移動距離を問わず現地集合・解散はせず、部員全員が学校に集合し、学校に戻って解散をする。

「練習を含め、日常で取り組んでいることが公式戦で出ると考えています。ですから、試合で勝つことを目標とすれば、そのような発想で、そこに照準を合わせた動きをしています」と中野大地監督は説明する。「当たり前の動きになっていて慣れているので、(遠征時の)練習試合と公式戦も変わらず試合に臨めます」(山本大我主将)とすでにルーティンとなっている。昨秋の関東大会準決勝(対健大高高)翌日も、今春のセンバツ1回戦(対智弁和歌山高)の翌日も、学校に戻って解散をした。出発前と解散前には必ずミーティングも行う。

 この日の打撃練習中、特に大きな声を出す選手はおらず、時に待機中の選手が小声でアドバイスをし合う。しっかり地に足を着けた状態で、淡々と行っている印象だ。「期に応じて声を出すときもありますが、ウチのいつもどおりの形ですね」と橋本圭杜部長は打球を見ながらうなずく。

悔やまれる初回


 昨秋は県一次予選で東京学館に敗れたが、敗者復活戦で県大会出場をつかんだ。県大会では・・・

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