ほろ苦のハマスタデビューも再び成長を遂げ「18」を背負うものとして舞い戻りたい
険しい道のりも一歩ずつ、前に進む。
DeNAのエースナンバー「18」を背負う
小園健太は、3年目の今季一軍デビューを果たした。決して順風満帆とは言えないプロ生活の中でも、あらゆる経験を重ねている。
2022年、市和歌山高からドラフト1位で入団。
三浦大輔監督が長くエースとして活躍した現役時代に背負い、引退とともに「横浜ナンバー」として半永久欠番となっていた背番号18を指揮官から直々に継承された。大きな期待とプレッシャーを受けてプロ入り。1、2年目は球団の方針や体調不良などもあり一軍登板はなかったが、昨季終了後に派遣された台湾での「アジア・ウイン
ターリーグ・ベースボール」で好成績を残すと、今年4月10日の
中日戦(横浜)で待望のプロ初登板初先発を迎えた。
ただ、デビュー戦は、ほろ苦いものとなった。制球が定まらず、バント処理のミスもあり3回途中7安打5失点でノックアウト。初黒星を喫し「ゾーン内にコントロールできず、後手になってしまった。緊張、力みもあり、攻めの投球ができなかった」と悔しさをにじませた。
その後は再び二軍で研さんを積む日々。先発ローテーションで回り、時には2回11失点を喫することもあったが、調子の良し悪しにかかわらず8月以降先発ローテを一度も飛ばすことなくシーズンを終えた。三浦監督は「いろいろ課題を持って実戦で取り組んでいるところ」と語る。エースナンバーを背負ったがゆえに早くから期待するファンも多いが、成長スピードは人それぞれ。再び背番号18をハマスタのマウンドで輝かせるために、小園は着実に力をつけている。
写真=BBM