
打撃フォームは大幅改良。開花が待たれる[写真=兼村竜介]
左の大砲候補が、レギュラー奪取に向けて汗を流している。3年目を迎えた外野手、
澤井廉は一軍の沖縄・浦添キャンプに抜擢されると、2月15日に行われた
広島との練習試合(浦添)では2025年チーム1号となる本塁打を記録。初の開幕一軍へ猛アピールを続けている。
「人は気にせずじゃないですけど、僕のできることをしてレギュラーを獲りに行くことが目標。皆さんいい選手、実績のある選手がいますけど、僕もレギュラーを獲りに行くという目標を持っています」
中京大中京高、中京大を経て2022年秋のドラフト会議で3位指名されて入団。筋力トレーニングで鍛え上げた肉体を生かした長打力が武器で、1年目の23年には一軍で16試合に出場し、イースタン・リーグでは18本塁打を放って本塁打王に輝いた。同年10月の秋季教育リーグ、みやざきフェ
ニックス・リーグの試合中に交錯プレーで右膝を負傷。長いリハビリ期間を経て昨季中に実戦復帰した。
一軍の沖縄・浦添キャンプでは、多くの学びを得た。
ヤクルトOBで元監督の
真中満臨時コーチからは、ボールの目付けの仕方、打席に入る前の準備や考え方、内角球のさばき方などを教わり「僕も全部しっくり来たというか、全部分かりやすいなと感じました。準備という面では僕なりに考えていましたけど、まだまだ浅い。もう一つ深堀りしたところの考え方を教えていただきました」。一つ一つの経験を生かしながら、
サンタナや
西川遥輝、
塩見泰隆、
丸山和郁らとの定位置争いを勝ち抜く。
写真=兼村竜介