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巨人の助っ人を他球団も狙っていた?「日本向きの打撃スタンス」高評価が

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連覇へのキーとなる五番


巨人への入団が決まったキャベッジ


 リーグ連覇を狙う巨人で、キーマンになるのが五番打者だ。

 昨年はなかなか固定できず、四番の岡本和真が勝負を避けられる場面が見られた。岡本頼みの打線ではなかなか得点を奪えない。462得点はリーグ4位。今オフには阪神をFA宣言した大山悠輔の獲得に動いた。大山は残留したため補強が実現できなかったが、新加入の助っ人外国人が稼働すれば大きなプラスアルファになる。元パイレーツのトレイ・キャベッジだ。昨年12月18日に入団が発表され、「ジャイアンツファンのみなさんにお会いできるのが待ち遠しいです。来シーズン、日本でプレーできることをとても楽しみにしています。一緒に、多くの勝利を分かち合いましょう」と球団のオフィシャルサイトを通じてファンにメッセージを送った。

 2023年に大谷翔平(現ドジャース)が当時在籍していたエンゼルスでメジャーデビュー。3Aで打率.306、30本塁打、32盗塁の「トリプルスリー」を達成した。24年1月にアストロズに移籍し、45試合出場で打率.209、1本塁打、8打点。メジャー・リーガーの代理人はこう語る。

「今オフに巨人以外のNPB球団も高く評価し、獲得を検討したと聞いています。打球速度が速く広角に長打を打てるパワーヒッターですが、大振りなわけではない。体重移動が小さくコンパクトなスイングができます。日本野球向きの打撃スタンスだと思います。課題は変化球への対応力ですね。その部分を克服すれば、日本で大化けする可能性を秘めています」

巨人史上最強の助っ人


来日7年で打率.321、171本塁打をマークしたクロマティ


 日本球界全体で助っ人外国人の活躍が減っている中、巨人は国際スカウトチーム、球団編成部の鋭い眼力が光る。近年ではグレゴリー・ポランコ(現ロッテ)、アダム・ウォーカー(元ソフトバンク)を獲得。昨年はメジャー通算178本塁打をマークしたルーグネッド・オドーアが開幕前に退団したのは想定外だったが、シーズン途中に獲得したエリエ・ヘルナンデス、ココ・モンテスが4年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。

 巨人史上最強の助っ人として名を刻んでいるのが、ウォーレン・クロマティだ。独特のクライチングスタイルで広角に安打を打ち分ける。来日1年目の84年から3年連続30本塁打を放つなどパンチ力も魅力だった。89年はシーズン規定打席に到達した8月20日の阪神戦(東京ドーム)終了時点では打率.401を記録。残り試合を欠場したら「NPB史上初の4割打者」が誕生したが、クロマティは試合に出続けることにこだわった。最終的に打率.378で首位打者を獲得し、MVPを受賞。巨人で7年間プレーし、来日通算打率.321、171本塁打、558打点をマークした。

対戦投手が語るクロマティのすごみ


 現役時代にヤクルトに在籍して何度も対戦した野球評論家の荒木大輔氏は、クロマティのすごみについて週刊ベースボールの取材で以下のように語っている。
 
「89年に4割に迫り、打率.378で首位打者に輝いたウォーレン・クロマティ(巨人)も心に強く残っている外国人打者でした。バースのように一発の怖さはありませんでしたが、確実に打ち返してヒットにする。特に内に入っていく、外から巻いていくようなボールはほぼ痛打を浴びてしまうので、ボールが抜けないように細心の注意を払いました。クロマティを抑えたイメージはあまりないですね。私は86年に初めて開幕投手を務めたのですが、相手は巨人でした(4月4日、後楽園)。1対1の同点で迎えた8回、クロマティに勝ち越し打を浴びて負けてしまったのを覚えています」

「日本人打者はチャンスでも冷静でいようとする感じですが、外国人打者はそういった場面で集中力が高まるタイプが多い。その中でもクロマティは集中力の高まりが顕著でした。引き込まれてしまうんですよね。ギアの上がり方がすごい。目の色が変わって、そこにボールを投げ込んでしまいそうになる威圧感があるので、とにかくチャンスの場面では警戒度がマックスになりましたね」

 クロマティのような活躍を求めるのはハードルが高いが、キャベッジが五番でポイントゲッターとして活躍すれば、得点力が一気に上がる。27歳とまだまだ若い。ジャパニーズドリームをつかめるか。

写真=BBM

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