
1イニングを三者凡退に抑えた清水。ベンチに下がる際に山田[右]とタッチを交わした[写真=井田新輔]
【4月5日
ヤクルト 2-0
中日 @神宮】
燕の鉄腕も記録達成だ!
清水昇が4月5日の中日戦(神宮)で今季2ホールド目を挙げ、NPB史上15人目となる通算150ホールドを達成した。この日は
山田哲人が通算300本塁打(同46人目)、
石山泰稚が三者連続3球三振の『イマキュレートイニング』達成(同21人目)と記録ずくめの1日。お立ち台は来日初登板初勝利のランバートを含む3人に譲ったが、選手会長のメモリアルピッチングも忘れてはいけない。
「15人目というのは素直にうれしいです。これからも数字を伸ばしていけたらいい」
2点リードの7回に二番手で登板。
石川昂弥を一邪飛に打ち取ると、
板山祐太郎にはカウント1-2から4球連続、
中田翔には同2-2から2球連続でフォークを選択し2者連続空振り三振で1回を無失点。「フォークで三振を取れたのは自信にもなる」とうなずいた。
2025年は復活を期すシーズンとなる。20年から4年連続50試合登板をクリア。20、21年には最優秀中継ぎのタイトルを受賞。セットアッパーとして地位を築いてきたが、昨季は17試合登板で防御率7.27と精彩を欠いた。「自分と向き合えたほうがいい」とオフの自主トレは都心を離れ、初めて沖縄で実施。「真っすぐがはまるからこそ変化球が生きる。僕の土台になるのは真っすぐ」と直球を見直した。23年が146.1キロ、24年が145.4キロだった直球の平均球速は今季、登板4試合だが147.0キロを計測。「まだ苦しんでいるところではありますけど、結果がついてくれば、それが正解なのかなとも思う」と口にする。
登板を終えると、残り2イニングはベンチから仲間へ声援を送った。「ずっと一緒にやってきた選手の頑張っている姿をベンチから見るのもいいです。投げているときは応援してもらっている。だからこそ僕も頑張りたい」。ファン、チームメートの声援も力に、これからも勝利のバトンをつないでいく。