今号から始まった、12球団の旬な選手を取り上げるシリーズ連載「THE HEROES 熱球インタビュー」。第1回はロッテから岡大海の登場だ。昨年は8試合連続二塁打のNPB新記録を達成するなど、自己最多の104安打。今季も開幕からアグレッシブなプレーでチームを引っ張っている33歳のバットマンに、好調の秘訣を聞いた。 取材・構成=落合修一 写真=古賀恒雄 
岡大海[ロッテ/外野手]
数字ではOPSにこだわりたい
昨年のパ・リーグ優勝チームであるソフトバンクを相手に敵地で開幕3連勝で今年のスタートを切ったロッテ。その中でも打線を引っ張っているのが岡だ。開幕2戦目の3月29日の試合では一時は逆転となる3ランを放ち、延長10回表に決勝の適時打。翌30日の同カードでは7回に代打で同点に追いつく2点二塁打。本拠地今季初勝利となった4月5日の楽天戦(ZOZOマリン)でもチーム4安打のうちの2安打を放ち、決勝のホームを踏んで1対0の勝利に貢献した。 ――開幕3連勝で始まった今年のチームの手応えはいかがでしょうか。
岡 やはりリーグ優勝をしたいです。優勝した上でCSを勝ち抜いて日本一という目標でやっているので、幸先の良いスタートだったと思います。CSは昨年、一昨年も経験していますが、やはりリーグ優勝して、ファイナルステージからホームでやりたいですよね。チャレンジャー精神を忘れずに、1位を目指していきたいと思います。昨年の悔しさがあるので、今まで以上に積極的にプレーしようという部分はみんなが持っています。
――個人の目標は。
岡 昨年は規定打席に達しなかった(規定打席は443、岡は420)ので、そこは最低限、達成したいです。ほかにはOPS(長打率+出塁率)にもこだわりを持っていきたい。昨年は8割に乗りましたけど(.807はチーム最高)、それ以上の成績を残したいというのがありますし、打つだけではなく守備でも貢献したいので、そういう賞をいただけたらなと思います。
――OPSが高いのは二塁打などの長打、四球などの出塁も多いということです。そこにはこだわりますか。
岡 そうですね。チームに貢献できていることになります。四球による出塁は、ヒットを打つのと同じ価値があると思っています。一番を打って四球で出れば、塁上に走者がいる状況で
ポランコ、ソトなどのクリーンアップの打者に打席が回ります。そこはすごく意識しています。彼らの長打で自分が本塁を踏みたいんです。一番を打っている以上は、チームで最初にホームを踏むのは格別な思いを感じます。
――二塁打と言えば、昨年は8試合連続二塁打(6月16日から30日)のNPB記録を達成しました。
岡 二塁打よりも本塁打のほうがうれしいんですけどね(笑)。でも、二塁打を多く打つことによって、チャンスで後ろのバッターに回すことができたので、その点はすごく良かったなと思います。
――8試合連続二塁打の新記録を達成したこともそうですが、昨年中盤以降の岡選手は出場するとノーヒットで終わる試合が少なく、最低でも1安打は打つ試合が多かったですよね。
岡 もちろん、試合に出場するからには1本でも多くヒットを打ちたいのは当然です。昨年に関して言うと開幕から11打席連続ノーヒットでシーズンが始まったので、調子が悪い時期もあったというイメージを自分は持っていました。
――今年はドラフト1位で西川史礁選手が入団するなど、チーム内の外野手のポジション争いがますます激化しています。
岡 お互いに高め合ってできるという部分がありまして・・・
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