Hirokazu ASAYAMA [投手/作新学院1年] ここからは1年生を紹介していこう。桑田真澄、清原和博が当時1年生だった83年夏のPL学園。そのチームの主将として全国制覇した憲重さんを父に持つのが、この朝山広憲だ。 なるほど、1年生で活躍できるわけである。何より目つきが違う。意志の強そうな鋭い眼光が朝山広憲の魅力だ。
4度の甲子園出場、1年時から作新学院を引っ張って来た捕手の山下勇斗が切り出す。「ストライクが入るのはストレートだけなんですけど、気持ちの面は頼りになります。そんなピッチャーです」
最速141キロのストレートはアウトローでこそ生きる、朝山の真骨頂だ。勝負にいくならこのコース。鋭い眼光をアウトローへ向け、朝山は思い切り腕を振る。
入学当時から、「作新でエースになるために来た」と志を高くして、名門・作新学院の門をたたいた。入学早々に頭角を現すと、並み居る投手陣をかき分け、背番号をつかんだ。
その番号は「10」だが、県予選、今夏の甲子園では、試合の終盤を任されるリリーバーとして大車輪の活躍。甲子園では、1回戦の桜井戦をはじめ、3試合に登板し13回1/3を投げて4失点(自責は2)。勝利のマウンドにはいつも朝山がいた。「先発したい気持ちはありますけど、僕は下級生なので、今は後ろでと考えています。1年生と言われますけど、経験でベンチ入りしたとは思っていません。自分の力で勝ち取ったつもりです」
決して生意気ではない。意志の強さが彼の持ち味なのだ。
もちろん、まだまだ学ぶべきものがある。例えば、2種類あるスライダーはまだ制球力に欠ける。3回戦(対日大山形)ではスタミナ不足も露呈した。取材中には帽子を取らずに記者の質問に答えていた場面があり、チーム首脳から注意を受けた。
課題の多さは、つまり、伸びしろの多さでもある。「すべてですね。今日は自分のせいで負けました。すべてにおいてレベルアップして、『1』を着けて、甲子園に戻ってきたい」
敗れた日大山形戦では、3回途中から登板し2失点。最後までマウンドに立ち続けることはできなかった。決して...
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