昨季の勢いそのままに順調に白星を稼いできた広島だが、交流戦では4勝15敗の最下位(6月14日時点)と、ここへ来て失速した感は否めない。しかし、これから挙げる3つの課題を克服することで、再浮上への道も開けてくるはずだ 本文中の記録は6月15日現在。 【1つ目のカギ】 相次ぐ先発投手陣の離脱
急がれる6枚ローテの確立 6月に入り、
永川勝浩、
篠田純平が再調整のため、
一岡竜司が右肩痛のために戦列を離れた。今季の快進撃を支えてきた投手陣に、さらなる激震が走ったのは6月10日。エース・
前田健太が、先発登板が濃厚だった12日の
西武戦(西武ドーム)を左ワキ腹の張りのため回避することが明らかになった。
「僕はいきたかったが、まだ先は長いと言われた」と話し、チームに帯同しながら次回登板の日程を探る方針。しかし今季は、4月にも1度、右ヒジの張りを訴えて登板間隔を伸ばしており、エースが波に乗り切れていない印象だ。

▲先発陣の離脱が相次ぐ中、前田健までもが右ワキ腹の張りを訴えて……
「マエケン(前田)、
バリントンの中5日はある。そうしたケースがあることは伝えてあります」と
野村謙二郎監督がプランを口にしたのは、開幕を前にした3月中旬のこと。その言葉どおり、2年ぶり4度目の開幕投手を務めた前田健は、中5日で2カード目の第3戦(4月3日、対
ヤクルト、マツダ広島)に先発。降雨
コールドでこの試合が流れると、中2日空けた6日の
DeNA戦(同)、中5日空けて12日の
中日戦(同)に投げ、この試合で右ヒジに違和感を訴えて5回、わずか66球で降板した。以降、4月は中6日以上を空けて先発した。
「できるだけ僕がたくさん投げることが・・・
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