有原航平に4教団が競合するなど、大いに盛り上がった2014年のドラフト会議。終わった瞬間に早くも2015年のドラフト戦線がスタート。各球団の担当スカウトは次なる逸材を求め、全国を駆け巡っているところだ。その15年のドラフトだが、稀に見る豊作年となりそうである。 文=元巨人チーフスカウト・中村和久 各球団の担当スカウトは大変なことになりそうだ。うれしい悩みではあるが、間違いなく激動の年になる。2015年のドラフトは逸材ぞろいと言っていい。
数多くいる候補の中で、15年のドラフト戦線を引っ張る七人衆をまず紹介したい。最大の目玉は
上原健太(明大)と
今永昇太(駒大)の両左腕。上原の特徴は、190センチから投げ込む角度あるストレート。最速150キロを超す真っすぐは、打者にしてみれば厄介な球である。さらにカーブやスライダー、チェンジアップなどの変化球も鋭いキレを誇る。

▲上原健太[明大]
一方の今永は両サイドに投げ込むコントロールの精度が高く、何より強いハートを持っている。ほとんどのプロ球団が左腕不足で頭を悩ませている中、この二人に手を挙げるチームは多くあるはずだ。競合になってもなんら不思議はない実力をすでに持っている。

▲今永昇太[駒大]
大学球界を代表する“左のスラッガーBIG3”もドラフト最上位候補。
東京六大学リーグで史上最速となる3年秋での通算100安打を達成した
高山俊(明大)は、言わずと知れたバットコントロールを持っており、非凡な打撃センスが光るアーチスト・
谷田成吾(慶大)は、天性の飛ばす力がある。

▲高山俊[明大]

▲谷田成吾[慶大]
そして東都No.1スラッガーの・・・
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