4月28日時点のチーム打率.263はリーグトップ。好調打線が首位を争う原動力となっている。そのけん引車となっているのがドミニカ共和国出身の3人組。トリオの“どえりゃあ”働きは、もはやチームに欠かせないものとなっている。 写真=小山真司、内田孝治 ルナ宅でのホームパーティーが勉強の場
名古屋に浸透し始めた「3D」。
中日の快進撃を支えるドミニカ共和国出身トリオの愛称だ。3年目を迎えたルナ、2年目のエルナンデス、そして新加入・ナニータこの3人が〝どえりゃあ〟活躍でチームの快進撃を支えている。

三振が少ない好打タイプのナニータ(34歳)。打率.370、本塁打0(4月28日時点)
4月14日の
阪神戦(ナゴヤドーム)だった。2試合連続のサヨナラ勝ちで10勝リーグ一番乗りを果たした一戦。歓喜のお立ち台に立ったのはナニータ。2対2で同点の9回。先頭のエルナンデスが右前打で出塁し、昇格即スタメン出場の
松井佑介が送りバントを決めた。一死二塁。ここでベンチは動いた。
武山真吾に代えて
小笠原道大を
コール。代打の神様が歩かされて一死一、二塁。勝負はナニータに託された。
マウンドは阪神のセットアッパー・
松田遼馬。オール直球の5球目。144キロを振り抜いた。試合を決める一打を左中間に放った。
勝負強さが光る。同月3日の
広島戦(ナゴヤドーム)ではエルナンデスが、同月12日の
DeNA戦(同)ではルナが、ともにサヨナラ打を放った。ナニータのサヨナラ打で、4月にして早くもドミニカン3人がサヨナラ打をマークしたことになった。
結束も強い。年長のルナは母国ドミニカ共和国のウインター・リーグではアギラスに所属。キャプテンを意味する「カピタン」で通っている。もちろん、エルナンデスとナニータはルナの存在を知っていて「日本に来る前から、ルナのことは知っている。真面目で紳士なナイスガイだ」と口をそろえる。

昨年.317を残したルナ(35歳)。打率.348、本塁打0(4月28日時点)
ルナが名古屋の自宅で手料理を振る舞うこともある・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン