昨季限りで現役を引退した谷繁元信中日監督。史上最多3021試合に出場した歴戦の雄の下で、2人の若き捕手がしのぎを削っている。熱さ増す竜の定位置争いをクローズアップする。 写真=佐藤真一 
試合数でリードする杉山[右]と、勝率で上回る桂。正捕手レースを制するのは果たして
2人にしぼられたポスト・谷繁争い
谷繁元信という絶対的な正捕手が現役を引退して迎えた今年、混沌としていた中日の正捕手争いは完全に2人に絞られている。昨年はその谷繁を含めて計5人が先発マスクをかぶったが、今年は6月に入っても2人だけ。プロ4年目の25歳・
杉山翔大と、プロ3年目の24歳・
桂依央利。ともに大学からプロ入りした1学年違いの正捕手候補が開幕から静かなバトルを繰り広げている。
実は2人とも昨年になって初めて一軍を経験している。昨年の開幕マスクは
松井雅人で、
武山真吾との併用が続いていたが、4月下旬に初昇格した桂がまずは結果を残し、5月に入って初昇格した杉山が負けじと続いた。つまり、開幕前にはそれほど期待されていなかった2人が実戦で結果を残して認められたのだ。今年も大卒社会人出の
木下拓哉(トヨタ自動車)をドラフト3位で獲得。正捕手候補の一人だったが、切符をつかんだのはこの2人だった・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン