侍ジャパンはトップチームからU–12、そして女子代表まで各部門で強化を進めている。今後、国際試合へ挑む各カテゴリーからドラフト候補を発掘する。まずは6月22日から4日間、JR東日本野球部柏野球場で一次選考合宿を開催した社会人代表だ。ここでは2017年の解禁組(高卒3年目、大卒2年目)だけではなく、過去の指名選手とも比較しながら、幅広い角度で有力選手を探っていきたい。 取材・文=中里浩章 
社会人代表の杉浦コーチの指示に耳を傾ける投手陣。社会人投手は、今年も「即戦力」が多い
プロが魅力と感じる「社会人」とは?
社会人ドラフト候補は即戦力として「すぐ使えるかどうか」が評価基準。某球団スカウトはこう語る。
「とにかく体の強さを見ます。高校や大学と違い、練習にかなりの時間を費やせる環境。体づくりができるわけですから、バランスよく鍛えられているか、年間を通して戦える体になっているかどうかが重要です」
一方、別の球団のあるスカウトはこんな視点で選手を見ているという。
「打撃なら打撃、守備なら守備、足なら足……というふうに、何かひとつでもアピールできるものがしっかりしている選手は魅力があります。飛び抜けて光るものがあれば、残りの要素はプロ入りして試合に出ることを経験していく中で順応できる部分もある。大事なのは自分のチームを分析したとき、ピンポイントでピタッとハマりそうかどうかです」

打撃ではヤマハの高卒4年目・前野が絶対的な力
重宝されるのは二遊間で守れる選手
今年で言えば、
西武・
源田壮亮のケースが分かりやすい。トヨタ自動車にいた昨年まではいわゆる“守備の人”で・・・
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