過去5年を振り返りつつ、各球団のセカンドの現状について見ていこう。起用人数や選手の入れ替わりなどに、良くも悪くも各球団の思惑が透けている。 ※記録、成績は5月27日現在 
“ミスター・ロッテ”の背番号8を受け継ぐ中村が二塁を自分のものとしている
名手クルーズが
巨人に移籍した2016年はナバーロが攻守に不安定でレギュラーは流動的となったが、昨季は遊撃からコンバートされた
鈴木大地が見事にアジャスト。ゴールデン・グラブ賞を獲得する安定感を見せた。これでしばらくチームの二塁は安定かと思われたが、今季から鈴木は三塁へと再コンバートされている。
この鈴木の再コンバートは
中村奨吾の二塁復帰とセットでの措置だ。昨季は遊撃へトライしたものの、三塁での守備も含めて送球面で不安定さを垣間見せていた中村だが、本職の二塁を任された今季は開幕から安定感のある守備を取り戻している。守備の安定、ポジションの固定は打撃面、走塁面へも好影響を与え、いまやチームにとっても代えの利かない不動の「三番・二塁」だ。
中村は開幕から全試合フルイニング出場を続けているが、不測の事態が起これば
藤岡裕大との遊撃のポジション争いで遅れをとった
三木亮、
平沢大河が控えている。特に守備面でハイレベルなユーティリティー性を備える三木が、二塁でもバックアップの第一候補となるだろう。
過去5年のセカンド出場選手内訳、守備成績
■2014年 (守備率.986、最多出場選手.982)
最多出場 クルーズ63(62)
二番手 鈴木大地51(42)、ほか6名
■2015年 (守備率.984、最多出場選手.983)
最多出場 クルーズ123(121)
二番手 中村奨吾30(15)、ほか4名
■2016年 (守備率.981、最多出場選手.980)
最多出場 ナバーロ81(80)
二番手 中村奨吾37(32)、ほか6名
■2017年 (守備率.994、最多出場選手.993)
最多出場 鈴木大地143(143)
二番手
大木貴将5(0)、ほか1名
■2018年 (守備率.996、最多出場選手.996)
最多出場 中村奨吾45(45)
二番手 ――、ほか0名
※カッコ内の数字は先発出場試合数。 ファームで発掘 次世代の正二塁手候補たち
■大木貴将 将来への種蒔きが必要に ファームの二塁は極めて流動的だ。
大嶺翔太が一軍昇格時は大木貴将と
高濱卓也、ときに
李杜軒がポジションに就く。しかし、今年で26歳となる中村奨吾に対し大木と大嶺翔は27歳、高濱は29歳、李は30歳だ。二塁手として本領を発揮し始めた中村のあとを襲う存在ではない。近い将来、種蒔きが必要になるだろう。