1975年の初Vの歓喜から黄金時代を築き、一時、低迷もあったが、いまや3連覇を目前と2度目の黄金時代を謳歌している。ここでは、その8回の優勝をプレーバックする。 
日本一を決めた瞬間。江夏[左]と捕手・水沼が抱き合う
若手の台頭が原動力に
1975年以来、2度目の優勝を飾った
広島。終わってみれば2位に6ゲーム差の独走Vだったが、勝率5割超えが6月23日と序盤は苦しみ続けた。
開幕ダッシュに失敗し、5月終盤には最下位となった時期もある。体調不良もあって
古葉竹識監督は三塁コーチを止め、ベンチで指揮することになった。
看板選手も2人とも苦しむ。前年44本で初のホームラン王となった
山本浩二も開幕直後は大不振。「気持ちでは完全に理解できても体がついてこない」と頭を抱えた。それでも「入団11年になるが、これほどバットを振った年はない」と、猛練習で泥沼からはい上がり、また打ち始める。
衣笠祥雄も不振に苦しみ、味方ファンからも罵声を浴びた。古葉監督の決断で、連続全イニングフル出場は日本記録目前の678試合で途切れ、死球で左肩甲骨骨折のケガもあった。それでも自宅の庭で黙々とバットを振り、少しずつ状態を上げていった。
ベテランの足踏みの間・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン