広島、DeNA、阪神と対戦したゴールデンウィーク。5月6日の阪神戦では大野雄大が10回二死まで完全投球を披露した。5勝4敗と勝ち越した9試合を本誌D担当が振り返る。 写真=BBM 
完全試合の快挙は逃したが、完璧な投球でチームに勝利を呼び込んだ大野雄
4月29日(金)
D0-1C 
大瀬良の前に打線が沈黙で3連敗。先発の高橋宏[左から2人目]を援護できず
ここまで24試合を戦い終えて12勝12敗。ちょうど5割でドラゴンズは黄金週間を迎えることになった。2日前の阪神戦(甲子園)で右ヒザ付近に死球を受けた
大島洋平が登録抹消。首位打者を走っていたリードオフマンの欠場は痛いが、開幕から左足首捻挫で戦列を離れていた
高橋周平が復帰。
立浪和義監督はその高橋周を三番・二塁でスタメン起用し、
阿部寿樹を左翼に回した。おそらく今後はこの起用が基本線となっていくはずだ。
本拠地バンテリンに広島を迎えての3連戦は、
高橋宏斗対
堂林翔太という豊田シニア、中京大中京高の先輩後輩対決で名古屋らしく始まったが、高橋宏はその堂林に5回に打たれた一発に泣いた。打線も
大瀬良大地の前にわずか2安打。二塁も踏めず四球も奪えず、1対0の完封負けに終わって広島に球団通算4500勝をプレゼントしてしまった。「2安打では何ともならない。本当に何もない」と立浪監督。一球の怖さを味わった高橋宏だが、大瀬良の投球から学ぶことは多かったはずだ。
4月30日(土)
D4-2C 2点リードの7回に一死一、三塁のチャンスで追加点を奪えなかったことが、8回に同点にされた要因の気がする。開幕から10試合連続無失点の
ヤリエル・ロドリゲスは責められない。そして広島も同点に追いついてなお一死一、三塁ながら勝ち越せなかったことが、直後に逆転された要因となった。
ロドリゲスが2者連続三振で踏ん張ったのだ。決勝打は
加藤翔平。一死満塁から中前に弾き返した。
加藤匠馬とのトレードで
ロッテから移籍してきたのは昨年6月。
大西崇之三塁コーチャーから「男になって来い!」と送り出されて、見事に男になった。
4連敗を阻止して勝利を呼び込んだのは立浪監督の積極采配だ。
鵜飼航丞、
岡林勇希、
石川昂弥を一番から三番に並べ、5回には足の切り札・
高松渡を早くも投入し、その高松がこの日チーム3盗塁目に成功。野手16人と投手5人をつぎ込んだ総力戦をものにした。「悪いときは待っていてもダメなので動きました」と語る立浪監督は、ホトトギスを鳴かせてみせる秀吉タイプだ。
5月1日(日)
D4-0C 4回まで92球。制球力が持ち味の
柳裕也にしては異常な球数だ。それでも柳は・・・
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