ずっとそこにいると分からないだろう。背番号2ケタの重み、ありがたさ。プロ野球選手でいながら育成と呼ばれる屈辱……。オープン戦開始後の支配下昇格選手から注目選手を何人かピックアップしてみた。 ※情報は8月17日時点 ヤクルト・赤羽由紘 2度の突然のチャンスをものにしたラッキーボーイ
#023 → #71 ※7月29日登録
突然訪れたチャンスで見事に結果を残し、念願の支配下昇格を果たした。育成2年目の今季は春季キャンプで一軍に抜てきされたものの、オープン戦では結果を残せず。開幕前に2ケタ番号を勝ち取ることはできなかった。それでも開幕後はファームで出場機会を得て、着実に成績を積み上げてきた。そして代替選手として出場した7月23日のフレッシュ・オールスター(長崎)では、同点の9回二死一、二塁の場面でサヨナラ本塁打を放ちMVPを獲得。同29日、念願の支配下昇格をつかんだ。
持ち味はパンチ力のあるバッティングと勝負強さ。8月1日に行われたプロU-23代表対大学・社会人選抜との一戦(神宮)でも、またもや代替選手として出場し本塁打を放ってみせた。同6日の
巨人戦(神宮)では、体調不良の
村上宗隆に代わり、七番・三塁でプロ初出場初スタメン。背番号71としての第一歩を踏み出した。次なる目標はプロ初安打、そして一軍定着だ。
西武・滝澤夏央 ファンのハートつかんだ“令和の牛若丸”
#126 → #62 ※5月13日登録
小さな体がチームの暗雲を振り払った。5月11日の
ソフトバンク戦(PayPayドーム)で
東浜巨にノーヒットノーランを食らった西武打線。ケガで
源田壮亮、
森友哉を欠く苦しい状況で光を放ったのが滝澤夏央だった。13日に育成から支配下登録され、同日の
楽天戦(ベルーナ)に二番・遊撃で即スタメン。6回に二塁内野安打を放つと悪送球で一気に二塁へ。続く
外崎修汰の左前打で頭からホームにかえり、同点のホームイン。試合後にはヒーローインタビューに選ばれ、「全力で走れば何か起きると思った」と笑顔を見せた。
翌日の同カードでも2安打2打点で2日連続のお立ち台ヘ。身長164cmと球界最小兵だが、「小さいからこそできるプレーがある」と前を向く。“令和の牛若丸”と称される軽やかな遊撃プレーでもファンのハートをつかんだ。7月中旬に新型コロナ感染で戦線離脱したが、優勝争いが激しさを増すシーズン最終盤でそのプレーをまた一軍で見たい。
オリックス・中村勝 海外でも経験積んだ不撓不屈の男
#121 → #68 ※7月5日登録
NPBのマウンドに戻ってきた。春日部共栄高時代から端正な顔立ちもあって“埼玉のダルビッシュ”と呼ばれた男は・・・
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