入団直後から「将来の四番」として英才教育を受けてきた。天性の飛距離を持つ和製大砲。その才能は誰もが認めるところだ。まだ真の四番とは言えないが、それも時間の問題と言えるだろう。上位浮上を目指すチームの中で、若き主砲にかかる期待は限りなく大きい。 写真=毛受亮介 
入団から3年背負った背番号2に別れを告げ、今季から25を背負う
竜党が待ちわびた和製大砲が新たな一歩を踏み出した。4月20日の
ヤクルト戦(神宮)、2点を追う2回無死。打席には
石川昂弥。カウント0-1からの2球目。外寄りの134キロの直球をうまくバットに乗せる。打球は一直線でバックスクリーンに吸い込まれていった。昨季7月に受けた左膝前十字靱帯再建術から復帰後、初の一発。
「少し抜かれましたけど、風もあっていい感じで飛んでくれました。どんな形であれ、1本が出たのでうれしかったです」
186cm、100kgの巨体をゆっくりと揺らしながら、ダイヤモンドを一周した。
四番としての自覚
地元・愛知県半田市出身。小学2年のときに地元の軟式野球チーム「ツースリー大府」で野球を始めると、小学6年のときはドラゴンズジュニアに選出。中学時代は愛知知多ボーイズに所属し、中学3年のときは
野茂英雄が主催する「NOMOジャパン」に選ばれ、アメリカ遠征も経験。非凡な才能は、すでに同世代の中では抜きん出ていた。
高校は父・尋貴さんと同じ東邦高へ。1年生から主力を担うと・・・
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