エンゼルスには水原一平通訳以外にも日本人球団スタッフが在籍している。マッサージセラピスト兼アスレチックトレーナーを務める寺田庸一氏だ。2011年から在籍とエンゼルス歴は大谷翔平&水原通訳よりも長い。なぜ、10年以上もメジャー・リーグ球団で働くことができているのか――。その道程を振り返ってもらった。 
エンゼルスで球団スタッフとして働く寺田氏
全選手の状況、状態を把握しようと努める
若手時代の挑戦、経験が今の自分を形成した。45歳の寺田庸一さんはメジャー・リーグ、エンゼルスで10年以上も球団スタッフとして働いている。マッサージセラピスト兼アスレチックトレーナーを務め、メジャー選手のマッサージが主な業務だ。「仕事は楽しいです。みんなが手を挙げてできる仕事ではない。10年やれているということは、何かしら必要とされているんだろうなと思うので、そこはうれしい」とかみしめるように話した。
球場到着直後や試合直前が多忙な時間帯で、試合中にケアを施すこともある。ただ、単に治療するだけではなく、故障の予防にも目を光らせている。どうしても主力選手に割く時間が多くなってしまう中で、なるべくロースター入りしている全選手の状況、状態を把握しようと努め「いろんな選手の細かいところを気にしながら過ごしていこうと思っています。パフォーマンスとケガとの関連性も出てきてしまうので、そこは常に緊張感を持ってやっています」と語った。
寺田さんは学生時代にアメリカ・カリフォルニア州北部の大学でトレーナーについて学び、資格を取得した。当時はまだ・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン