阪神OBで投手コーチ経験のある藪恵壹氏に、未来のリリーバー陣について話を聞いた。力のある若い投手が多い中で、大事なのは軸になる投手をつくり、その型を大事にすることで、今まで以上の強力なリリーバー陣になると語った。 取材・構成=椎屋博幸 写真=BBM 
来年こそ湯浅が、ケガから復帰しクローザーとして独り立ちできれば、さらに強力な投手陣を形成できる
岩崎頼りから脱皮せよ
中継ぎ&クローザーのリリーフ陣ですが、来年以降、岩崎(
岩崎優)に頼っていたのでは、黄金期に入っていけないと思います。今年32歳でセーブ王を獲得しましたが、この先、彼が何年続けてクローザーを務めることができるかです。
そこに取って代わる投手が欲しいです。順調にいくのであれば、湯浅(
湯浅京己)がその座に収まるのがすごくいいとは思います。ただ、ケガをして戦列を離れていますし、6月の
楽天戦(楽天モバイル)などで打たれての二軍降格。それまでも打たれてしまった中で、抑え切れないという状況でしたので、心の傷が癒えていればいいのですが、こういう出来事が尾を引くこともあります。そこを克服してほしいです。
個人的には、リリーフ陣に2枚の軸をつくることが大事だと思っています。セットアッパーとクローザーをはっきりとつくり上げる。それが黄金期への道だと思います。“8回、9回はこの投手だ”というのをつくっていくことで、中継ぎ全体の型が出来上がります。もしクローザーが打たれてしまい、何度か失敗したとします。そのときにセットアッパーが・・・
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