日本シリーズで活躍した若虎たちの苦悩、成長ぶりを紹介する。 写真=BBM 大竹耕太郎 精神的ゆとりがブレークへ

大事な第5戦の先発を任され、勝利投手にはならなかったが、試合をつくり勝利に大きく貢献した
【2023年成績】21試合登板12勝2敗0H0S、131.2回、自責33、防御率2.26 今まで味わったことのない最高な日本一のビールかけとなった。日本シリーズでの出番は2勝2敗のタイで迎えた第5戦の先発。「攻める気持ちを持って投げることができた」と、ソロ弾による1失点で5回まで踏ん張り先発の役割を果たした。
大舞台でも80キロの超スローのチェンジアップで
オリックス打線を翻ろうした。早大時代の監督で、現在神戸医療未来大で監督を務める高橋広氏は「ああいう緩いボールを投げるときの彼は非常に安定していて自信があるときなんですよ。精神的に、ゆとりがある」と、心身ともに絶好調な姿を喜んだ。
今季初登板の4月8日
ヤクルト戦(甲子園)で移籍初勝利を挙げ、祝福のメールを入れた高橋氏に「岡田(
岡田彰布)監督を胴上げします」と力強いメッセージを返した。高橋氏が早大4年のとき、学生コーチとして1年生だった岡田監督を鍛えた間柄と知っているからこその優勝宣言だった。
シーズンは自己最多の12勝2敗、CS、日本シリーズでも先発を任された。高橋氏は
大竹耕太郎より2つ上で明大の主将として大学時代の全盛期を知っていた
坂本誠志郎との出会いが、大活躍につながったと指摘する。坂本は「ある程度、大学のときの大竹の先入観は持ってましたけど、実際、今年キャンプ入って球捕って、真っすぐがすごいよかった」と、球速以上にキレのある直球が使えると、内角も突く攻めのリードで引っ張った。
大竹のホークス時代の背番号10の練習着も・・・
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