一軍の強力投手陣に割って入る、いや飛び越えていこうとする若武者たちがキャンプで出現した。連覇に欠かせない若い力が、チームの底上げになっている。彼らは常に“必ず主役になってやる”と機会をうかがっているのだ。 写真=宮原和也 門別啓人 “一発快投”でチャンスをつかむ

ポテンシャルの高さを実戦でも発揮し続けている
門別啓人[投手]●2004.7.10生まれ、20歳=阪神2年目
各球団のスコアラーからも絶賛の嵐だ。高卒2年目の今年、先発ローテ入りを目指している。昨年、一軍デビューを果たし、初勝利はならなかったものの、素質の高さを見せ、一気に注目の的に。秋季キャンプでは、
岡田彰布監督から「(他球団に)隠しときたいよ」とべた褒めされ、投手MVPにも選ばれた。春季キャンプも初の一軍スタートとなり、紅白戦では2回3安打1失点(自責0)。今季初の対外試合となった
楽天との練習試合(宜野座)では3回無失点に抑えた。
門別が昨季から取り組んでいるのが「直球の質向上」。もともと武器ではあるが、フォームを試行錯誤するなど、レベルアップを図ってきた。キャンプでもブルペンで直球を多投。実戦2試合ではいずれも直球主体の投球で好投を見せた。
特に楽天戦では「バッターが完全にタイミングが合ってないファウルが多かったかな」と手応え十分。まだ2月にもかかわらず、自己最速タイの151キロも計測した。
ツーシーム、スライダーでも空振り三振を奪うなど、変化球も上々。ただ、直球で押すスタイルは貫く考えで「強さもまだ欲しい。あれで空振りが取れていたらもっといいなって思っている」と突き詰めていく。
指揮官は「(門別を)開幕先発ローテーション入れたら怒られるわ、去年の6人に。100%ない」と話しているが、6人にアクシデントが起きたときなどに抜てきされる可能性は十分だ。“一発快投”でチャンスをつかみ、先発ローテに食い込んでいく。
(デイリースポーツ・山村菜々子)
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