今のチームの強さについて示してきたが、それもすべて、指揮を執る小久保裕紀監督の手腕があってこそだ。その高い“思考力”は、選手、チームに多くの変化をもたらしている。 動き出した5月
入念な準備のもと、開幕ダッシュを成功させた。4月27日からの
西武3連戦(みずほPayPay)では、球団63年ぶりとなる劇的な3試合連続サヨナラ勝ち。それでも、小久保裕紀監督は冷静な一面を見せた。「(雰囲気が)悪いはずはないけど、今日のことは今日で終わり。明日からまた、引き締めてやっていきたい」。力強い言葉にチームを率いる将としての覚悟が詰まっていた。
指導者としてソフトバンクに復帰し、ヘッドコーチ1年、二軍監督2年を経て、満を持して一軍監督に就任した。就任会見では先発投手陣の再構築、“王イズム”を継承して主力が引っ張る伝統を旗印に掲げ、4年ぶりのペナント奪還へのプランを描いた。具体的な野球の戦略以外にも、読書家の指揮官はタ
ブレット端末にリーダーとして伝えるべき言葉を記し、準備を進めた。
春季キャンプに入ると、チームの基盤を固めていった。
柳田悠岐、
近藤健介の2枚看板に
山川穂高、A.
ウォーカーが加入した打線で、どのような打順がベストなのか。「僕は最後に決めるのが仕事なので。提案するのがコーチ陣の仕事」と、練習試合、オープン戦とコーチ陣に判断基準を求めた指揮官は、結果的に開幕戦のスタメンに対外試合初戦となった2月24日の台湾/
楽天モンキーズとの練習試合(アイビー)のオーダーとほぼ変わらないオーダーを組んだ。「日替わり打線より、ある程度は固定をして戦いたいという考えは持っていた。それが・・・
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