近鉄を含めた13球団の左腕投手に限定した勝利数ランキングである。チームごとの歴史、特色の違いを感じてほしい。 ※現役選手の成績は2024年8月18日現在 1位の荒巻淳は歴代でも球団史上2位。球団創立1年目の1950年に新人ながらリーグ最多の26勝を挙げ、リーグ優勝と日本一に貢献した殿堂入り投手。剛速球の持ち主で、当時メジャーで現役だったボブ・フェラー(インディアンス)と同様に「火の玉投手」と呼ばれた。ただし、フェラーは右投手である。
2位の
小野正一は60年の2回目の優勝時に33勝を挙げて最多勝に輝いた。くしくも球団初優勝、2回目の優勝の中心だった左腕が歴代左腕勝利数でも1位、2位となった。

小野正一
3位の
水谷則博はプロ5年目の73年途中に
中日から移籍し、
ロッテでプロ初勝利を挙げた。自身初の2ケタ勝利が80年と遅咲きだったが、そこから4年連続2ケタ勝利をマーク。特に82、83年はエース・
村田兆治がヒジの故障で不在だった苦しい投手陣を支えた。

水谷則博
4位の
成瀬善久、5位の
園川一美でようやく平成の投手の名前が出てくる。現役では
小島和哉が今季中に球団歴代8位に浮上しそう。そうでなきゃ、困る。
<未来の左腕エース>秋山正雲
今のところ一軍公式戦の経験はないが、イースタン・リーグでは1年目に4勝1敗1セーブ、2年目に3勝3敗1セーブ、今年は前半までで3勝1敗と経験を積んでいる途中。現在のマリーンズで唯一の25歳以下の左腕投手なので貴重な存在だ。チーム編成的には今秋のドラフトでさらなる左腕の補強が望まれる。
<サウスポー豆知識>驚異的な勝率9割超え

成瀬善久
ロッテだけで通算90勝を挙げた成瀬善久は、実働2年目の2007年に24試合に先発し、6完投、4完封を含む16勝1敗、防御率1.82という圧倒的な成績を残した。特筆すべきは勝率.941。これは05年の
斉藤和巳(
ソフトバンク)と並び、NPB歴代5位タイの記録。平成以降に限ると13年の
田中将大(
楽天)に次ぐ2位タイであり、左腕としてはトップになる。ちなみに同僚だった
古谷拓哉も13年に9勝1敗(勝率.900)とかなりの高勝率を残したが、規定投球回に達しなかった。
左投手通算勝利数ベスト15
1 荒巻淳 173 2 小野正一 142 3 水谷則博 108 4 成瀬善久 90 5 園川一美 76 6
和田功 59
7
榎原好 58
8
前田幸長 43
9 小島和哉 41
10
三平晴樹 38
11 河本育之 28
12
エリック・ヒルマン 26
13
加藤康介 24
14 古谷拓哉 23
15
藤岡貴裕 21
左投手通算セーブ数ベスト5
1 河本育之 93
2 シャーリー 38
3
藤田宗一 37
4
佐藤政夫 36
5 前田幸長 29
【参考】右投手通算勝利数ベスト5
1 村田兆治 215
2
成田文男 169
3
小山正明 140
4
木樽正明 112
5
坂井勝二 110
仁科時成 110