昨年のドラフト会議で6人が指名され、11年連続NPBに選手を送り込んだ徳島インディゴソックス。今年も複数人の指名が想定される中、候補選手たちの表情に大きな不安は見られない。それだけの取り組みをやってきた自負があるからだ。 文=高田博史 写真=山田次郎、佐藤友美 寺岡丈翔[外野手]
積み重ねた日々
9月17日、徳島インディゴソックス(以下、徳島)は、後期リーグ戦を優勝して終えた。勝率は歴代リーグ最高となる.800である。
前・後期優勝を達成し、2022年後期から続く5期連続優勝のリーグ新記録を達成している。
だが、年間優勝球団の座に就いたのは、愛媛マンダリンパイレーツ(以下、愛媛)だった。
徳島はアドバンテージの1勝がありながら、年間王者を決める『トリドール杯チャンピオンシップ』(2戦先勝制)で2連敗を喫してしまった。この結果、独立リーグ日本一を決めるトーナメント『グランドチャンピオンシップ』には、愛媛が四国リーグ王者として出場している。
しかし、四国リーグのドラフトは、やはり徳島が中心となる。今年は昨年の8人を上回る、2ケタの数の選手たちがドラフト候補として指名を待つことになりそうだ。
本塁打王と打点王の2冠に輝いた主将、中堅手の寺岡丈翔(福岡大)は、9月上旬の取材で「グラチャン(グランドチャンピオンシップの略)までカウントダウンしてるんですよ。90日前ぐらいから」と話していた。
「そこまでとにかくやり切ろうっていう感じなんで。その先は見てないっていうか。そこでもうブッ倒れるっていう感じでやってるんで」
寺岡は今、徳島で練習を続けている。1年間、やり切れた。
「それはもう、めちゃくちゃやり切れました。できること、もう考えつくことは全部やったかなっていう」
オフなど取っていなかった。休日を返上し・・・
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