勝ちパターンの継投の固定が浸透して以降、救援陣の負担が増えてきたが、近年は救援陣の3連投回避が主流となりつつある。そこで、直近10年の12球団の3連投以上の起用回数と投手人数を集計してみた。見えてきた傾向は──。3連投回避にはメリットもあれば、デメリットも!? 契機は新型コロナ禍!?
長いシーズンをいかに戦い抜くか。“働き方改革”が叫ばれる昨今だが、プロ野球界も“選手起用”が変わり始めている。今季、全試合出場を果たした野手は12人で、フルイニングに限れば
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小郷裕哉のみ。休養を与えるのは長期離脱を防いでの“戦力維持”が主な目的だ。投手もしかり。先発投手の降板の目安が球数100球となって規定投球回到達者が減りつつあるが、救援陣も、“負担軽減”の色が濃くなっている。
象徴するのが“3連投回避”だ。『原則2連投まで』を打ち出す球団が増え、投手運用などベンチワークが、より勝敗を大きく左右する戦術の一つになった。では、実際に今季の“3連投以上”は、何度あったのだろうか。試合のない日を計上せず、今季の3連投以上を集計してみれば、
【表】のように12球団で計20人の投手が3連投しており、起用回数は12球団で計25回を数えた。
一昔前までは当たり前だった連投。では、いつから“3連投回避”の傾向が強まったのだろうか。直近10年の数字も集計した、別記の
【データ】で比較してみれば、一つの傾向が見えてくる。2015~19年は計80人前後の投手が3連投以上し・・・
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