大学球界に残した実績と5球団競合の事実が示す超即戦力の実力。では、期待どおりにプロの世界で活躍するには何が必要となるのか。明大の40期先輩で、自身も同じくドラフト1位でプロの世界へ。神宮球場の解説者席で宗山塁を4年間見続けてきた広澤克実氏が、過酷な世界でポジションを守り続けるための条件を語ってくれた。 取材・構成=小林篤 
東京六大学リーグ通算118安打の実力を、プロの舞台でもいかんなく発揮することができるか[写真=川口洋邦]
体づくりはまだこれから
明大の主将を任されただけあって、性格も野球に取り組む姿勢も素晴らしい。自信を持ってプロに送り出せる選手です。守備は1歩目の速さ、軽快なフットワーク、グラブさばきにスローイングとどれも申し分ない。打率.250前後を維持できれば、シーズンを通して遊撃のポジションを守り抜くこともできるのではないでしょうか。それだけにカギを握るのは打撃。同じ球速表示であってもプロとアマでは投球の質はまったくの別物です。
プロは弱点がクローズアップされる世界です。アマチュア時代は長所を伸ばしていけば結果もついてきますが、プロではそうはいきません。打撃であれば苦手なコース、球種が見つかれば徹底的に突かれますから、対策を練らなければいけなくなります。ただ、取り組む姿勢や意欲、練習量だけでは解決できないものも多いです。弱点を克服できずにプロの世界を去っていった選手は
大勢います。強みだけで勝負していてはダメなんです。短所をどう克服していくか。その中で・・・
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