2005年に球団が誕生し、昨季で20年のシーズンを終えた楽天の「遊撃手史」を振り返ると、渡辺直人、茂木栄五郎、小深田大翔と「生え抜きショート」が定着しても3、4年以内に世代交代という歴史を繰り返している。25年、ドラフト1位入札で5球団が競合した宗山塁の入団で、昨季のレギュラー遊撃手・村林一輝の立場はどうなるか、注目である。 生え抜き選手を放出
2005年に創設された楽天の記念すべき開幕戦(3月26日、
ロッテ戦=千葉マリン)のスタメン遊撃手は酒井忠晴だった。
中日、ロッテ、2度目の中日を経たプロ17年目のベテラン。好守の内野手として知られていたが、このシーズンはすでに35歳。体力的な問題からも、遊撃手としての常時出場は厳しかった。開幕から14試合連続で先発ショートだったが、4月12日の
ソフトバンク戦(フルスタ宮城)では
斉藤秀光が先発。以降、しばらくは「基本は酒井、ときどき斉藤」という起用となるが、6月10日に
前田忠節との交換トレードで
沖原佳典が
阪神から移籍してきた。阪神では04年のルーキー・
鳥谷敬の入団で出番を失いつつあった遊撃手を、楽天球団史上初のトレードで獲得。沖原も05年の楽天では打率.313と期待に応え、05、06年と2年連続チーム最多スタメン遊撃手となった。
07年、大学・社会人ドラフト5巡目で三菱ふそう川崎から・・・
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