「この選手の番号は昔、あの選手が着けていたんだ」――。本来は単なる数字に過ぎない背番号というものに、なぜ野球ファンは「物語」を感じるのだろう。大相撲や落語のように師匠へと弟子入りし、名前の継承があるわけではない球界において、唯一それに近い「伝承」の役割を果たすのが背番号だからなのかもしれない。そして永久欠番は、大相撲や落語における「止め名」(栄誉をたたえ、その名前を継承させないこと)みたいなものだと言える。それほど、背番号には意味が込められている。ここでは現在の12球団から各1人、「新しい背番号でのスタート」に臨んでいる人物をピックアップ。それぞれの新背番号に込められている気持ちを、浮き彫りにしてみよう。 ※「2025年の新背番号」の情報は2月6日時点。育成を除く 
新背番号でレギュラーを狙う福永。第2の“ウーやん”になれるか
3年目の
福永裕基が今季から新たに背番号『7』を着ける。昨年までの68から1ケタへ大出世。
井上一樹監督から打診を受け、もちろん快諾。「まさか自分が着けられるとは思っていなかったので」と喜びよりも驚きが先に立った。
昨年までは・・・
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