かつて神宮の杜で汗を流したあのころ――。プロ野球12球団現役選手、コーチが東京六大学で過ごした青春の日々を振り返る。勝利の歓喜、敗北の悔しさ、仲間との絆。夢を追ったあの時間は今も色あせない。長くて短い4年間が今よみがえる。 写真=BBM 【慶大・早大・立大】はこちらから 明治大学 野球部創部:1910年
野村克則[阪神/コーチ] 
堀越高出身 1992-95年在籍
進学のときに明治のセレクションを受けてこいと言われて、そんな感じで明治に入りましたね。当時の思い出は、4年秋の神宮大会で優勝したこと。決勝は青学にサヨナラで勝ったんだけど、結構青学もメンバーがそろっていて。澤崎(
澤崎俊和、元
広島)、倉野(
倉野信次、元
ソフトバンク)とかがピッチャーでいて井口(
井口資仁、元
ロッテほか)もいて。結構なメンバーがそろっていてね。前評判も良かった。最初は競っていて、同点に追いつかれたのかな。総力戦というかね。
当時の明治は
川上憲伸(元
中日ほか)が主戦投手で投げていて。間違いなく川上がいなかったら優勝できていなかったと思うんだけどね。最後にそうやって神宮大会を勝ち切れたというのは、すごく思い出に残るというか。記憶に残っていますね。
大学時代の成績 【タイトル】ベストナイン(93年秋)
【リーグ戦通算】76試合、打率.281、3本塁打、33打点
中村豊[中日/コーチ] 
上宮高出身 1992-95年在籍
ドラフト下位でもいいから高卒でプロに行きたかった。でも、両親の勧めもあって進学しました。上宮高で2学年上の元木(
元木大介、元
巨人)さんや種田(
種田仁、元中日ほか)さんら高いレベルを経験したので、大学野球への戸惑いは小さく済んだと思います。大学では友達が多くできました。野村(野村克則、元
ヤクルトほか)らも含めた同級生のLINEグループがあります。
大学の垣根を越えた、六大学のグループもあります。六大学野球リーグは特別。永遠にと言ったらおかしいかもしれませんが、これまでどおり高いブランド力を維持し発展していくことを願っています。明大はグラウンドが調布から府中へ変わりました。ですが、神宮は変わりません。現役時代も指導者になった今も、神宮が自分の背中を押してくれ、支えてくれている気がします。
大学時代の成績 【タイトル】ベストナイン(93年春、94年春秋、95年春秋)
【リーグ戦通算】81試合、打率.355、13本塁打、63打点
福田周平[オリックス/外野手] 山崎福也(現
日本ハム)とチームメートとして仲良くプレーしていました。昔のように感じて・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン