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NPBからMLBへ 日本人選手メジャー挑戦の道

岡本和真、村上宗隆、今井達也…三者三様の新たな船出

 

2026年も日本プロ野球をけん引してきた3選手が海を渡る。1964年に村上雅則がジャイアンツで日本人初となるメジャーのマウンドに上がり、その後、野茂英雄がメジャー・デビューした95年から約30年間で数多くの日本人選手がMLBに挑戦。その間、世界一に貢献、MLB記録を更新するなど、日本人選手の地位を上げてきた。果たして、ポスティングシステムで契約合意したこの3人は、どのような夢をファンに見せてくれるだろうか。
文=奥田秀樹 写真=Getty Images、BBM
※金額は推定



今井達也にはアジア市場戦略の基盤づくりへ期待


 夢の舞台に立ち、メジャー・リーガーとして再スタートを切る3人。同じMLB挑戦でも、そのスタートラインは、獲得した球団の思惑によって微妙に異なる。

 アストロズの今井達也にとって、大きな存在となるのがジム・クレインオーナーだ。クレインは同球団の黄金時代を築いた人物であり、入団会見では新たなアジア市場戦略について踏み込んだ発言を行った。「アジアからもっと多くの選手を呼び寄せたい。こちらと同等、あるいはそれ以上の選手がいる。大谷(大谷翔平)効果が出るまでは未開拓だったが、これからは徹底的にフォーカスする」。

 クレインは物流会社のオーナーでもあり、40年前から日本に拠点を構えてきた。さらに、大阪の空調機器メーカー「ダイキン」と本拠地球場の15年に及ぶ命名権契約を締結。昨年はダイキン本社を訪問するとともに各地の野球場も巡り、日本野球の素晴らしさを再発見したという。その経験が、今井獲得につながっている。

 アジア市場戦略を成功させるためにも、今井には大きな活躍が期待されている。入団会見でジョー・エスパーダ監督は「6人(先発)ローテーションでいく」と明かした。今井がNPBで中5日登板に慣れている点を考慮しての判断だ。また、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督など、日本人投手を受け入れた実績のある他球団監督にも助言を求める考えだという。

 なお、今井の契約はスコット・ボラス代理人がまとめたもので、3年総額5400万ドル(約83億7000万円)。最初の2年間は、シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)が可能な条項が含まれている。再びFA市場に出るなら、年齢は若ければ若いほど有利だ。会見で自身の性格について問われた今井は、「何でも楽しみたいというのがモットー。野球も楽しみたいし、ファンの方と交流して楽しみたい」と語った。

 1年目から結果を残し、地元ファンと強い絆を築くことができれば・・・

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