ここからは現役の左腕先発陣を紹介していく。今季は高橋遥人の活躍が目立っているが、2023年の日本一、25年のリーグ優勝に欠かせなかった2人も、連覇に向けて先発ローテを守ろうとしている。そして将来チームを支える若き2人の先発候補も、奮闘中だ。 文=村松万里子(日刊スポーツ) 写真=BBM
※成績は7月9日現在 大竹耕太郎・五感で刻んでいく

今季なかなか勝ち星に恵まれない大竹耕太郎だが、メンタルを保ちながら大崩れすることもほとんどなく試合をつくり続けている
プロ9年目も進化を続ける。6月29日に31歳の誕生を迎えた左腕。「毎年良くなっていますし、世間がこうなると決めたものに沿って、自分も衰退していきたくはない。30代後半に向けて、より体力も技術面も成長していけるようなイメージで」とうなずいた。
22年オフに現役ドラフトで
ソフトバンクから
阪神に移籍。1年目の23年に12勝を挙げ、日本一に貢献した。24年は自身初の規定投球回に到達し、11勝。2年連続2ケタ勝利を挙げた。25年は下肢の故障で出遅れながら9勝をマーク。抜群のコントロールと、緩急自在の投球で、先発ローテーションの一角を担う。
今季は粘投を続けながら5月2日、
巨人戦(甲子園)で2勝目を挙げた後、5試合連続白星に恵まれず。「もちろんチームが勝つために投げていますから。自分が投げた試合で勝てていないことは現実というか、そこから目を背けることはしないですけど。こういう時期にどういう自分でいるか、というのは試されていると思う」。打線の援護があってこその勝利投手の権利。チームの勝利へ、粘り強く自身の投球を続ける。
「大事にしていたのは良かった点を自分の中で認めていくこと。結果的に勝てていないとなると、いい点もたくさんあるのに、悪い点ばかりにフォーカスしてしまって、ドツボにはまっていくようなことを過去にも経験した。悪いところばかりを見てダメだってなることが責任の取り方じゃないことを、ようやく31歳ぐらいになって分かってきたかな」
反省点を並べるのではなく、良いところに目を向け、プラス思考で試合に臨む。昨季から自身の投球の良かった点を書き留めている。その際「五感で刻んでいく」と自らの手でノートに書き込む。「見返したときに、書いたときの自分の感覚、臨場感が巻き立ってくる。ゲームに入る前はそのノートを見ながら、こういうところが良かったなというイメージを持ってゲームに入っていく感じ」。6月17日の
楽天戦(甲子園)では6回無失点の快投で・・・
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