MLB挑戦1年目のシーズンから持てる力を存分に見せつけている村上宗隆と岡本和真。新人王という称号も視野に入るが、日本人野手でその栄誉に輝いたのはイチローと“投打二刀流”大谷翔平という2人の超ビッグネームしかいない。過去に新人王投票で日本人野手が投票ポイントを獲得できた9度の投票結果を振り返りながら、挑戦の軌跡をたどる。 
大谷翔平[左]、イチロー
【最優秀新人選手賞】 各年のシーズン終了後、全米野球記者協会(BBWAA)の投票により各リーグから1人ずつが選ばれる。投票は連記式で1位=5ポイント、2位=3ポイント、3位=1ポイントの投票ポイントがもっとも多かった選手が受賞する。 <受賞資格> ●野手/指名打者は130打数未満、投手は50イニング未満 ●アクティブ・ロースター登録期間が45日未満(負傷者リストなどの出場停止リスト登録中の期間、ロースター枠が拡大される9月のセプテンバー・コールアップ期間の登録日数は除く) 日本人選手は新人か
日本人メジャー・リーガーで初めて新人王の栄誉に浴したのは1995年、ドジャースの“パイオニア”
野茂英雄だ。その後もMLBに挑戦するのは投手ばかりで、2000年にマリナーズの
佐々木主浩が2人目の新人王となっている。
風穴を開けたのはやはりこの男だった。01年、メッツの
新庄剛志とともに野手として初の日本人メジャーとなったマリナーズのイチローだ。NPBで7年連続の首位打者に輝いたヒットメーカーは、海を渡っても変わらず安打を量産。打率.350で首位打者、56盗塁で盗塁王に輝く活躍で、MLB最多の116勝を挙げたチームの地区優勝に貢献してシーズンMVPを獲得した。新人王投票でも28人中27人から1位票を集め、17勝をマークしたインディアンスのC.C.サバシアを圧倒して史上2人目となるMVP&新人王のダブル受賞を果たしている。
<新人王>2001年ア・リーグ/TOP3 1位 イチロー(マリナーズ) 投票P138 1位票27 【成績】157試合8本塁打69打点56盗塁、打率.350
2位 C.C.サバシア(インディアンス) 投票P73 1位票1 【成績】33試合17勝5敗0S、171奪三振、防御率4.39
3位 アルフォンソ・ソリアーノ(ヤンキース) 投票P35 1位票0 【成績】158試合18本塁打73打点43盗塁、打率.268
03年のヤンキース・
松井秀喜は惜しかった。受賞したのはロイヤルズのアンヘル・ベローアだったが、成績的にはそん色なく、打点では上回っていたものの4ポイント差で2位に甘んじ、当時のヤンキースオーナーだったジョージ・スタインブレナーは「酷い不正」と憤慨した。95年の野茂、2000年の佐々木、01年のイチローと、NPBで実績十分の年齢を重ねた選手が相次いで新人王を受賞したことにより、ルーキーの定義、資格に対して議論がヒートアップ。松井秀をルーキーとは見なさない風潮も生まれ、そのあおりを受けた可能性は否定できない。
<新人王>2003年ア・リーグ/TOP3 1位 アンヘル・ベローア(ロイヤルズ) 投票P88 1位票12 【成績】158試合17本塁打73打点21盗塁、打率.287
2位 松井秀喜(ヤンキース) 投票P84 1位票10 【成績】163試合16本塁打106打点2盗塁、打率.287
3位 ロッコ・バルデッリ(デビルレイズ) 投票P51 1位票5 【成績】156試合11本塁打78打点27盗塁、打率.289
その後も受賞までは至らずとも、04年のメッツ・
松井稼頭央、05年のホワイトソックス・
井口資仁、06年のマリナーズ・
城島健司、08年のカブス・
福留孝介、12年のブリュワーズ・
青木宣親と、一定の投票ポイントを得る日本人野手の活躍が続いた。だが・・・
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