2003年にカージナルスにFA移籍。スーパーサブとしてチームに欠かせない存在として世界一にも貢献した。メジャー8年間で確実に日本人野手の評価を上げた一人だった。その田口壮氏が1年目で大活躍を見せている村上宗隆と岡本和真をどのように見ているのか。時代とともに日本人野手の評価がどう変わってきたのかを聞いた。 取材・構成=椎屋博幸 写真=Getty Images 取材協力=NIGIHAYAHI TEA (ニギハヤヒティー)渋谷神山町本店 
田口壮は2006年スーパーサブとしてカージナルスの世界一に貢献。日本人として初めてワールド・シリーズの優勝時に守備をしていた最初の野手となった
OPS重視の流れと2人の打撃がマッチした
イチローのマリナーズ移籍以降26年間、多くの日本人野手がMLBへと渡り活躍を見せてきた。その中で、今季メジャーに挑戦した2人の大砲が、チームをけん引するほどの活躍ぶりを見せている。本塁打を量産している現状で、突然の大活躍にも見える。しかし、実際には先輩の日本人野手が築き上げてきた実績やデータを基にし、そして各チームに備わる豊富な情報データを駆使したからこその大活躍を見せているのだ。 村上(村上宗隆)選手、岡本(岡本和真)選手の2人とも1年目からある程度活躍するだろうと予想していました。それは昔と比べてメジャーに関する情報が選手たちに多く入ってきているからです。どういう投手がいるのか、どういう傾向で投げてくるのか……そういう情報があるだけでも大きく違います。
現在は情報量がすごく多いので、初見の投手でも対応しやすい環境になっています。さまざまなデータから割り出された投手のホップ成分のボールを、マシンでセッティングできますし、それを基に打撃練習ができるので、初対戦であっても準備しやすい環境が整っていると思います。
各投手の各球種の軌道に対してどの角度でバットスイングを入れていけばいいのか、そういう研究をして打席に向かっていると思います。また、現在のバットが昔よりも軽くなっているので、その分スピードに対してはある程度対応できるようになっている可能性が高いです。
さらに、「この投手はこのカウントではこの球種を投げてきやすい」というデータを頭の中に入れて打席に入れているので、強振する準備ができます。それにより・・・
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