タイガース愛の止まらないタレントのダンカン氏。今回も猛虎打線特集に合わせて、往年の名打者の記憶、現役選手への思いを語り尽くす! 取材・構成=相原礼以奈 写真=BBM 
舞台の稽古中・役づくり中ながら、野球愛、阪神愛を全身で表してくれたダンカン氏
時代を映す名選手たち
バッティングの話は難しいですよね。記憶ってすごく美化しちゃうから。俺が若いころに見た
藤田平さんは、いまだに最高に軽〜くヒットを打つ印象です。この人が素晴らしく美しく、俺の中にはあるんですよ。柔らかく、前でとらえてポーンと力が入る。実際、阪神で第1号の2000本安打達成者ですからね。
遠井(
遠井吾郎)さんは、構えはオーソドックスでしたよね。ただ、腕をたたんだりだとか、腕の伸ばし方だとかすごくうまくて、あの人も軽くヒットを打つ人でしたね。しかも眼鏡をかけてたでしょ? 当時珍しくて、ちょっと特別なキャラクターとしてあったかな。
その後は、やはり田淵(
田淵幸一)さん。当時、セ・リーグで王(
王貞治)さんが1番としたら多分2番目の長距離バッターです。その王さんを抜いて1975年はホームラン王。後楽園球場でのバッティング練習を見ていると、
ブリーデンと2人でとてつもなく遠くまで、もう場外まで運ぶわけです。後楽園は外野が狭いのもありましたが、あの2人はすごかったな。放物線もきれい。低めの球とかの下っ面をたたいて、打った瞬間に入るのは分かるし、その(滞空)時間が、よく6秒とか言われましたが、長く楽しめた。その田淵さんを阪神が(78年オフに
西武とのトレードで)出したのは、あり得ないと思いましたよ。
ラインバックは76〜80年ですか。
江川卓から最初に打った(79年、江川のデビュー戦で逆転3ラン)。バッターとしてというか、野球人としてすごい魅力がありましたよね。常に全力疾走していて。その当時、外国人選手はヘッドスライディングなんかしない時代でしたが、ラインバックはしていましたね。
21年ぶりの優勝を果たした85年は、本当にいろいろなカードがありました。もちろん、バックスクリーン3連発で知られている
ランディ・バース、掛布(
掛布雅之)、岡田(
岡田彰布)のお三方はあの年のすごい金字塔。ほかにも真弓(
真弓明信)さんがいて、バントの名手・弘田(
弘田澄男)さんがいて、一番から八番まで、打順に関係なくどこからでも攻撃を始められる。さらに代打陣もすごかった。日本シリーズで満塁弾の長崎(
長崎啓二)さんをはじめ永尾(
永尾泰憲)さん、川藤(
川藤幸三)さん、吉竹(
吉竹春樹)さんもいましたし。
今、一番を打っている近本(
近本光司)は盗塁という魅力もあって・・・
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