圧倒的な力を見せつけての優勝だった。9月17日、ソフトバンクが球団生誕の地・大阪でオリックスを下して3連覇を達成した。ホームに戻った9月22日の試合後にパ・リーグ優勝表彰式・セレモニーが行われ、福岡の街はお祝いムード一色に。ホークスとして60年ぶり3度目となる3連覇の偉業をここに振り返る――。 写真=湯浅芳昭、佐藤真一、牛島寿人、毛受亮介 
パ・リーグの優勝ペナントを手に場内を一周した選手たち。選手会長の栗原陵矢[中央]が歓声に笑顔で応える
視界は極めて良好
すでにターゲットは日本シリーズ連覇へと切り替わっている。
9月17日のオリックス戦(京セラドーム)で3年連続のパ・リーグ優勝を果たしたソフトバンクが22日、本拠地みずほPayPayに凱旋した。
牧原大成、
柳田悠岐、栗原陵矢の本塁打攻勢でこの試合を6対5と勝利したあと、優勝セレモニーと表彰式を実施。トロフィー、優勝ペナント、優勝旗が授与され、
小久保裕紀監督と選手たちが場内を一周、声援に応えるなど、3万9894人のファンと喜びを分かち合った。
ただし、お祝いモードはここまで。チームを代表して
大津亮介があいさつに立ち「まだまだ日本一に向けて熱い戦いが続きます。もう一度皆さんと喜びを分かち合えるように全力で戦います」と話せば、小久保監督も「ファンの皆さんも、ここ(リーグ優勝)で満足してもらえないと思います。余計に身が引き締まる思い。ここで終わらないようにしたい」と10月から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ、そしてその先に待ち受ける日本シリーズに向けて決意を新たにした。

「ファンの皆さんも、ここで満足してもらえないと思う。余計に身が引き締まる思い。ここで終わらないようにしたい」[小久保裕紀監督]
ポストシーズンに向けた動きはすでに始まっている。目下の目標は今季からCSファイナルステージで設定された「シーズンで10ゲーム差以上離せば2勝が与えられる」のアドバンテージだ。17日のリーグ優勝決定翌日から10日間の間に勝ち星を5つ(7試合)追加し、27日時点で2位・
西武とのゲーム差を12.5まで広げることに成功した。残り試合はすべてビジターで4試合(対
楽天2試合、対
ロッテ2試合)のみ。その差をどこまで広げるのか、注目だ。
一方でコンディション面に不安のあった
周東佑京の登録を抹消し、10月の戦いに向けて調整を課すなど、戦力の維持に余念がない。もっとも、選手層の厚さは12球団でも随一。今季、野手では
正木智也や
庄子雄大がポジションを奪取し、投げては
前田悠伍、大津、
松本晴がそろって初の2ケタ勝利(ともに12勝)を挙げるなど、若手の台頭が著しい。視界は極めて良好と言える。
優勝決定試合 オリックス 1-7 ソフトバンク
2026.9.17(木) @京セラドーム 
6回に同点とし、なお一死二、三塁の好機に牧原大成の二点適時三塁打で逆転してムードは一転。優勝に向け勢いづいた

6点をリードして迎えた9回二死から、三塁を襲った痛烈なライナーを栗原陵矢がグラブに収めて優勝が決定。栗原はウイニングボールを高々と掲げた

今季限りで現役を退く中村晃を中心に、野手陣が“3連覇ポーズ”で記念の一枚

6回、無死一、二塁から柳町達がセンターへ同点の適時打を放ち自軍ダグアウトを鼓舞する

7度、宙に舞った小久保裕紀監督。就任から3年連続4度目[うち1度は2025年の日本一]の胴上げとなった
優勝会見&祝勝会
2026.9.17(木)@大阪府内 
優勝会見には左から大津亮介、栗原陵矢選手会長、小久保裕紀監督、正木智也が出席。「全員の結集した力がこの優勝」と指揮官

乾杯の音頭の後、シャンパンを勢いよくまき散らす栗原陵矢

酒樽に入った大量の日本酒を浴びせかけられ、ご満悦の小久保裕紀監督。このときばかりは勝負の日常を忘れ、美酒に酔った

現役プレーヤーとしての時間も残りわずかになる中、祝勝会で柔和な表情を見せた中村晃

ビール攻撃から逃げ惑う柳田悠岐。今季は3シーズンぶりに規定打席に到達するなど戦力であり続けた

今季途中にDeNAから移籍した山本祐大は、プロキャリアで初めてのリーグ優勝でのビールかけ。二刀流で次の“獲物”を物色中
パ・リーグ優勝表彰式・セレモニー
2026.9.22(火) @みずほPayPay 
小久保裕紀監督が優勝トロフィーを受け取る

トロフィーの重みを感じつつ、優勝をかみ締める栗原陵矢

完全復活を印象づける働きで優勝に貢献したベテランの柳田悠岐

黄金の紙吹雪が舞う中、3連覇ポーズで撮影に応じる監督、選手たち