秋に有終の美を飾るために――。現在、選手たちは春季キャンプで日々汗を流している。選手のレベルアップはもちろん、栄冠を手に入れるためには、チームにある課題をクリアしなければいけない。果たして各球団、優勝への障壁は何か?そして、それを打ち破ることができるのか。今特集で12球団の優勝への最大課題を取り上げ、それに対して球団がどのような取り組みをしているのか見ていこう。 ※「課題クリア難易度」は実際にその課題をキャンプ中に克服する難しさを表す。100に近づくほど、その難度は高くなる。 Vへの最大ポイント・先発投手陣 課題クリア難易度30

二軍スタートながら、初日からブルペン入りで状態の良さを見せる杉内/写真=大泉謙也
■杉内俊哉復帰は大補強、ベテラン左腕の競演も とにもかくにも、先発投手陣を固めないことには何も始まらない。昨季は高卒プロ3年目の
田口麗斗が初めて10勝を挙げたが、2ケタ勝利投手はこの1人だけ。シーズンを通してローテーションを守ったのも田口と、最優秀防御率のタイトルを獲得しながら援護に恵まれず、キャリアで初めて1ケタ9勝に終わったエース・
菅野智之のみ。これでは優勝した
広島に独走(2位・
巨人とは17.5ゲーム差)を許すのも当然だった。オフの補強ポイントは明確で、
日本ハムとのトレードで
吉川光夫を、
DeNAからFAで
山口俊を獲得し、球団サイドも強い意志を見せている。
1次・宮崎、2次・沖縄でのキャンプでは、この2人を中心にローテ争いが注目ポイントとなるはずだったが……、さっそく誤算が生じている。「競争に勝ち抜く」と立場を理解している吉川光が仕上がりの早さを見せる一方で・・・
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