巨人編に続いて広島OBの3人にも助っ人をテーマに語ってもらう。カープで“一番汚い助っ人”で盛り上がったあと、他球団の外国人選手にも話が広がる。みんなに慕われるナイスガイから恐怖のマフィア?まで登場だ。 【巨人編はこちら】 構成=井口英規 
知る人ぞ知る、カープの怪人? アイルランド
違いは雑穀米か玄米?
──今回の最後のテーマです(4回分やりました)。外国人選手の思い出を教えてください(この話のスタート時、小早川さんは所用で一時、席を離れていた)。
川口 俺がカープに入ったときはライトの
ライトルさん(77-82年広島在籍。以下カッコ内は同)がいたね。
──ライトル“さん”ですか。
川口 うん。そういう雰囲気があった人だった。
金石 僕のときは、
ギャレット(77-79)もいて野手2人でした。
川口 昔は各チーム2人だけだったしな。俺はギャレットはもういなくてライトルさんとガートナーだった(81-82)。ホームランでホームベースを踏み忘れた選手ね(笑。81年)。
金石 当時のカープは年齢じゃなく、入団順でしたから本当は川口さんより僕のほうが偉いんですよ(笑)。
川口 そうでした、金石先輩(笑)。カネのほうが2年早くプロ入りしてるからね(川口さん81年入団。金石さん79年入団)。
金石 ライトルは、ほぼほぼストライク返球でアウトにしてましたね。
川口 肩が強いんだけど、品のない強さじゃなくて、ちゃんとコントロールされた球を投げる人だった。わあ、すごいなといつも思っていた。あとベンチに帰るとロッカールームで本を読んでたよ。2アウトになると本を閉じてベンチに行って守備に就く。何の本だったのかな。
金石 バッティングもよかったし、すごい助っ人でしたよね。

卓越したライト守備で78年から4年連続ダイヤモンドグラブ賞のライトル
川口 あと覚えているのはアイルランド!(83-84) アイツはね、ホントに汚い(笑)。近くに行きたくなかったよ。
金石 いつも雑穀米ばっかり食べてましたよね。
川口 そう、雑穀米しか食べない。しかも、自分で炊いてきて、ずっと食べてるんだよね。でさ、着替えるときに見たら、スラパンが破れている。汚れたままの破れているのを履くのが、アイツは好きだった(笑)。ユニフォームだけは破れてなかったけどね。
金石 身なりとか全然気にしなかったですよね。
川口 あれと俺のを一緒に洗濯するの嫌だって思ってた(笑)。
金石 アンダーシャツの袖も自分でガチャガチャに切ってました。
川口 汚いヒゲを生やしてな。アイツはホントに不潔だったな。ただね……。
金石 守備はうまかった!(笑)
川口 ホントにうまかった。何回助けてもらったかというくらい。横っ飛びもするし、セカンド守備に関しては今の菊池(
菊池涼介)くらいの感じだよ。ただ、とにかく汚い(笑)。
金石 スパイクも磨かないで汚かったですね。
川口 プレーヤーとしては最高だった。ただ、何度も言うけど、汚い(笑)。
(離席していた小早川さんが戻る)
金石 今、カープの外国人選手の話をしてるんだけど、タケの中で印象に残っているのは誰?
小早川 アイルランドです。
金石 おお、今、ちょうど話をしてたんだよ(笑)。
川口 そうそう、タケのアイルランド論を聞きたいね。
小早川 ユニークな人でしたよ。特に・・・
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