新型コロナの感染拡大を受けて出場辞退が続出し、当初のメンバーから大幅に変更されての一戦。最後を決めたのは背番号3ケタの“代役”だった。 写真=小山真司 
サヨナラ弾を放った赤羽が喜びを爆発させながらダイヤモンド1周
プロ野球フレッシュオールスターゲーム2022 7月23日/長崎ビッグNスタジアム
イースタン選抜 7x-4 ウエスタン選抜 勝:宮森 敗:大道 本:遠藤(ウ)赤羽(イ) 両軍先発はイースタンが
達孝太(
日本ハム)、ウエスタンが
森木大智(
阪神)と、ともに高卒ドラフト1位新人となった。まず1回表、達の2球目をウエスタンの一番・
遠藤成(阪神)が右中間へ史上4人目の先頭打者弾。ベンチスタート予定だったが、一番・遊撃でスタメン予定の
高寺望夢(阪神)が新型コロナ陽性で出場辞退となり、急きょ回ってきた代役だった。2回にも
藤田健斗(阪神)が適時二塁打で1点を追加。5回には無死満塁から
福元悠真(
中日)の適時打、一死後、代打・
小林珠維(
ソフトバンク)の犠飛でウエスタンが4対0とリードを広げた。
一方のイースタンは、5回二死一、三塁から
福島章太(中日)のワイルドピッチで1点を返し、続く6回には、今度は
坂田怜(
広島)のワイルドピッチで1点。さらに
池田来翔(
ロッテ)が犠飛のあと、再び坂田がワイルドピッチで4対4の同点とした。
迎えた9回裏、イースタンは、この日、4安打の先頭・
梶原昂希(
DeNA)が二塁手悪送球で出塁すると、すかさず二盗。そのあと二死一、二塁とし、打席にはこの日、途中出場した背番号023の育成選手・
赤羽由紘(
ヤクルト)が入った。BCL/信濃から育成2位で21年に入団した22歳。今回は2日前に代替出場が決まったばかりだった。赤羽は広島・
大道温貴のストレートを2球続けて空振りしたあと、指1本分、バットを短く持って3球目のストレートを強振。これが左翼席へ飛び込むフレッシュオールスター史上初の劇的なサヨナラホームランとなった。
最優秀選手賞(MVP)はもちろん赤羽、優秀選手賞は遠藤と梶原が受賞した。