矢野燿大監督が退任し、15年ぶりに岡田彰布監督が復帰。18年ぶりの優勝が期待される中、11月2日から高知県安芸市で3年ぶりの秋季キャンプがスタート。若い選手たちを鍛え直し、岡田監督が目指す野球を浸透させるために、自らが動くキャンプとなっている。 文=杉原史恭(デイリースポーツ) 写真=梅原沙織 11月2~21日 安芸市営球場 
評論家時代に感じていたことを、秋季キャンプで落とし込み、強化を図る岡田監督。時に笑みを見せながら選手たちに指導をしている
二遊間の競争&強化へ
最高気温23度。安芸の快晴の下、
阪神の秋季キャンプは、緊張感たっぷりにスタートした。キャンプイン初日の午前9時30分、岡田彰布新監督が2008年以来15年ぶりに高知県安芸市営球場のメーングラウンドに立つと、「おかえり〜!」とスタンドは歓迎ムード。2日目には1000人を超える阪神ファンが集まり、注目度の高さをうかがわせた。
「今の力を出してほしい。まだ顔も名前も、背番号を見ても分からないかもしれないけど、個別に話もするし、よく見てるから」
宮崎でフェ
ニックス・リーグに参戦していた
小幡竜平、
井上広大、
前川右京ら若手選手が今キャンプからチームに合流。今月65歳を迎える新指揮官は歓迎セレモニー後の円陣でそう訓示した。言葉どおり、岡田監督はノックバットを相棒にメーン球場だけでなく、ブルペン、サブグラウンド、室内練習場へ足を運び、ナインの動きに目を光らせる。
キャンプ最大の見どころは岡田監督が就任以来、テーマに掲げる二遊間強化だ。今季まで5年連続リーグワーストの失策数を記録。新指揮官は今季遊撃レギュラーとして135試合に出場した
中野拓夢の二塁コンバートを示唆すると、
日本ハムから強打の右打ち二塁手・
渡邉諒をトレードで獲得。さらにフェニックス・リーグでは4年目・小幡の遊撃起用を指示するなど、競争をあおってきた。
「ショート、セカンドは専門職」と語り・・・
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