8月7日、都内・西荻窪の『今野書店』で、平野謙さん著『雨のち晴れがちょうどいい。』の発売記念トークショー&サインお渡し会を開催。サプライズゲスト、松沼博久さんの登場もあって大いに盛り上がった。わび・さびあふれる? 2人のトークを文字で再現するのは難しいが、ひとまず3回に分けてお届けしてみたい。 構成=井口英規 
トークショーの模様。中央右が兄やん、左が平野さん
突然じゃないよ?
──きょうは平野謙さんの単独トークの予定でしたが、平野さんに「あした遊び行くから」と連絡してくれたサプライズゲストとの対談に変更します。では、皆さん、拍手をお願いします。兄やんこと、松沼博久さんです!(拍手の中、登場)。
平野 来てくれてありがとう!
──突然の連絡だったようですね。
松沼 突然じゃない。来いと言われたからだよ。
平野 え~と、説明させてください。僕は今、静岡の山岸ロジスターズで教えているんですけど、先日、兄やんが臨時コーチで来てくれました。そこできょうの会のことを言って、「来てくれない?」と言ったらしいんですよ、僕が。まったく記憶はないですけど(笑)。
松沼 スケジュールを見たら空いていたから「いいよ」と言ったんだ。それから、ずっと気になっちゃってさ。毎日カレンダーを見ていたんだよ。でも、場所を聞いてなかったんで電話したら……。
平野 「えっ、来てくれるの?」ってね(笑)。
松沼 あげく、来るとき店の前の一方通行を逆走して、おじいさんに怒られてね。怖かったな、あのおじいさん……。でも、こんなにたくさんの人が話を聞きに来てくれてよかったね。
平野 僕もびっくりしてます。定員30人と言われたけど、5人くらいしか来ないかなとビクビクしちゃって。やばかったら身内を呼ばなきゃと思っていたからね。
松沼 それで僕に声を掛けたんでしょ。
平野 うん、保険でね(笑)。
松沼 それを忘れるんだから、冷たいと思いませんか。
平野 ごめん、ほんとに忘れてた。でも、来ると聞いて、すごく感謝したよ。ありがたいなって。
松沼 ほんと?
平野 うん、何にも言ってないのによく来てくれたって(笑)。
松沼 来なきゃよかったかな(笑)。
平野 兄やんは僕より年は上ですが、プロ入りは1年あとで、1979年、
西武の埼玉移転1年目です。あのころの西武は本当に弱くて、開幕から12連敗し、記念すべき1勝目が兄やんだったんですよ。1年目は、そこから何勝したの?
松沼 16勝(10敗)。
平野 そんなに勝ったの?
松沼 ほとんど打線のおかげだけどね。
平野 新人王も獲ったんだよね。
松沼 そっちは・・・・
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