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写真=菅原淳
11月に開催される「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」に臨む侍ジャパンの監督・コーチングスタッフが10月12日に正式発表された。
井端弘和監督の初陣となる大会でヘッドコーチの大役を担うのは
金子誠コーチ。
稲葉篤紀監督の下で17年から21年までともにコーチを務め、金メダル獲得に貢献し、現在は
ロッテで戦略コーチを務めている。
バッテリーコーチに就くのは
巨人で来季は総合コーチとなる
村田善則コーチ。15年のプレミア12からスコアラーやバッテリーコーチとして長年、侍ジャパンに携わっており、情報収集と分析力には定評がある。16~18年は井端監督とも巨人で同僚だった。
内野守備・走塁コーチは
梵英心コーチが務める。現役時代にゴールデン・グラブ賞を獲得した名手は、21年から
オリックスのコーチに就任して高い指導力を発揮し、リーグ3連覇に貢献している。外野守備・走塁コーチは巨人で今季は打撃コーチを務めた
亀井善行コーチ。09年の第2回ワールド・ベースボール・クラシックでは世界一を経験し、井端監督とはやはり巨人で選手同士、選手とコーチの間柄だった。
投手コーチの
吉見一起コーチは唯一、NPBの現役コーチではないが、井端監督が指揮を執ったU-12日本代表でも投手コーチを務めていた。現役時代は井端監督とともに
中日黄金期を支えた盟友でもある。
将来を見据えた若手中心のメンバーで臨む大会だが、井端監督の就任にともないコーチ陣もまた若返った。フレッシュな風を吹かせて、日本野球をさらに熱くする戦いの第一歩を刻んでくれるはずだ。
■侍ジャパン監督&コーチ 役職/名前/背番号
監督/井端弘和/89
ヘッドコーチ/金子誠/88
バッテリーコーチ/村田善則/74
内野守備・走塁コーチ/梵英心/77
外野守備・走塁コーチ/亀井善行/79
投手コーチ/吉見一起/81
■各コーチのコメント 金子ヘッドコーチ
「2017年の第1回大会で一緒に戦った選手たちがそれぞれのチームで柱になっているように、この大会は次の侍ジャパンの主軸を発掘する大事な大会。そのスタートを井端監督と協力して、優勝を目指したい」
村田コーチ
「前回大会に出場した選手は各チームの主軸として活躍している。侍ジャパンの主軸となる選手をこの大会で選考し、未来の野球につなげていけるような大会にしたい」
梵コーチ
「侍ジャパンのコーチに呼んでいただき光栄。プロ入り後、日の丸をつけるのは初めてとなるが、井端監督をはじめ、選手のサポートをしっかりできるように精いっぱい努める」
亀井コーチ
「今回、侍ジャパンのコーチとしてチームに呼んでいただき光栄。今後の侍ジャパンにつながる大会になるように、しっかり選手をサポートしていきたい」
吉見コーチ
「NPBでのコーチ経験はないが、U-12代表の投手コーチでの経験を生かし、選手にしっかり寄り添って全力で戦い抜きたい」
■アジアプロ野球チャンピオンシップ@東京ドーム 侍ジャパン日程
11月16日vs チャイニーズ・タイペイ
11月17日vs 韓国
11月18日vs オーストラリア
11月19日3位決定戦or決勝
※参加資格は24歳以下(1999年1月1日以降生まれ)または入団3年目以内。オーバーエイジ枠は、29歳以下(1994年1月1日以降生まれ)で3人まで