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マイナビオールスターゲーム2024

<オールスターゲーム2024 REVIEW>第1戦は全セが大勝 第2戦は全パが打ち勝つ

 

<第1戦>全セが球宴新1イニング9得点で大勝


全パ 6×11 全セ(通算パ90勝81敗1分)

2打席連続本塁打を放った牧がMVPに輝いた


 開場2年目のエスコンFで初開催の球宴第1戦。全パは先発・山崎福也が二番・DHに入るサプライズで、その他6選手がエスコンFを本拠地とする日本ハムナイン。三番は近藤健介、九番は岡大海と元日本ハムの選手で固め“日本ハム勢”がスタメンに名を連ねた。日本ハムナインは全員が球団歴代のユニフォームを着用。お祭り感あふれる演出となった。

日本ハムの選手は歴代ユニフォームを着てプレーした


 山崎福は初回左前打を放ち“二刀流”で球場を沸かせたが、2回全セの“逆襲”に遭った。3本の適時打などで4点を失うと、丸佳浩の2ラン、牧秀悟のソロ、村上宗隆の2ランを浴びる。全セが10安打の猛攻で球宴史上最多の1イニング9得点のビッグイニング。山崎福は「歴史的記録で良くはないですけど、名前は刻めた。誇りを持って暮らしていきます」と苦笑するしかなかった。

村上は4度目の出場で初アーチを放った


 全セは4回に牧がエスピノーザから2打席連続本塁打を放ち2点を追加。全パは8回に山川穂高栗林良吏から左翼2階席中段に3ランをたたき込むなど追い上げたが及ばず。11対6で全セが3年ぶりの勝利で球宴での連敗を5で止めた。

8回には山川が左翼2階席中段へ特大の本塁打


 MVPは牧。「オールスターではなかなかヒットが出ていなかったんですけど、こうしてホームランを打つことができて良かったです」と笑顔を見せた。

第1戦/表彰選手
MVP
牧秀悟(DB)

敢闘選手賞
丸佳浩(G)
村上宗隆(S)
山川穂高(H)

マイナビドリーム賞
村上宗隆(S)

■2024年7月23日(火)/エスコンフィールド北海道
■試合時間2時間57分
■入場者数3万3079人

[全セ/バッテリー]〇才木(T)、山崎伊(G)、東(DB)、松山(D)、森原(DB)、栗林(C)、岩崎(T)-山本(DB)、坂倉(C)
[全パ/バッテリー]●山崎福(F)、アンダーソン・エスピノーザ(B)、C.C.メルセデス(M)、河野(F)、則本(E)、田中正(F)-アリエル・マルティネス(F)、田宮(F)、佐藤都(M)
[本塁打]丸(G)2回2ラン、牧(DB)2回ソロ、4回2ラン、村上(S)2回2ラン、岡(M)2回ソロ、山川(H)8回3ラン


<第2戦>歴史的猛打合戦は全パが16得点で打ち勝つ


全パ 16×10 全セ(通算パ91勝81敗1分)

5安打3二塁打の佐藤都がMVPを手に入れた


 歴史的猛打で神宮が揺れた。7月24日の第2戦は両軍合わせて44安打、26得点。激しい打ち合いにファンは酔いしれた。先制したのは全パ。2回、先頭の辰己涼介が右中間へソロをたたき込む。

先制ソロを放った辰己は3安打猛打賞の活躍


 周東佑京に適時二塁打も飛び出し2点を先制したが、その裏、坂倉将吾が57年ぶり3人目の満塁弾で全セが逆転。

逆転満塁弾を放った坂倉[左]。ベンチも大喜びだ


 全パは3回に佐藤都志也の適時二塁打で1点差に迫ると4回には無死満塁で近藤健介が逆転2点適時打。その後も3点を追加して8対4とリードを広げる。しかし、全セは4回に1点を返し、5回にはT.オースティン、村上宗隆の連続弾で8対8の同点に追いついた。

近藤も5安打で個人最多安打タイ記録をマーク


 白熱するシーソーゲームだが、終盤全パが一気に突き放した。6回に2点勝ち越すと、7回には岡大海が前夜に続くソロ。8回には紅林弘太郎がバックスクリーンへ2ランをたたき込むなど4点。9回にも佐藤都の二塁打でチャンスを広げて1点を加え、全パは球宴新記録の28安打、16得点で全セに16対10と打ち勝った。両軍2ケタ得点は史上初だ。

史上2人目の初出場から2試合連続弾を放った岡


 MVPは個人最多タイの5安打、3二塁打をマークした佐藤都。ロッテでは1989年第1戦の村田兆治以来の栄誉に輝き「ロッテの名前が消えてしまうくらい長い間獲れていなくて、踏みとどまれて良かった」と笑顔を浮かべた。

第2戦/表彰選手
MVP
佐藤都志也(M)

敢闘選手賞
近藤健介(H)
辰己涼介(E)
坂倉将吾(C)

マイナビドリーム賞
坂倉将吾(C)

■2023年7月24日(水)/神宮
■試合時間3時間26分
■入場者数2万9382人

[全パ/バッテリー]●有原(H)、藤井(E)、大津(H)、〇アンドレス・マチャド(B)、鈴木(M)、松本(H)、今井(L)-佐藤都(M)、田宮(F)
[全セ/バッテリー]吉村(S)、戸郷(G)、床田(C)、大瀬良(C)、高橋宏(D)、桐敷(T)、大西(S)、ライデル・マルティネス(D)-坂倉(C)、山本(DB)
[本塁打]辰己(E)2回ソロ、坂倉(C)2回満塁、タイラー・オースティン(DB)5回2ラン、村上(S)5回ソロ、岡(M)7回ソロ、紅林(B)8回2ラン


写真=高塩隆、桜井ひとし、川口洋邦、高原由佳、兼村竜介
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