週刊ベースボールONLINE

球界Topics

佐々木朗希、ドジャース入り 23歳の最速165キロ右腕が大谷翔平、山本由伸とチームメートに

  0

NPBでは実働4年で29勝。史上最年少での完全試合、日本人最速タイの165キロなど多くの衝撃を与えた。アメリカの複数メディアによると、ドジャースとの契約金は、約10億円とされる[写真=兼村竜介]


 昨季までロッテでプレーした佐々木朗希が現地時間1月17日(日本時間18日)、ドジャースと契約合意に達したと、自身のインスタグラムで発表した。

 23歳の佐々木は海外FA権を取得していないため、ポスティングシステムを利用してのMLB移籍を目指していた。MLBには25歳未満のドラフト対象外の外国人選手は、メジャー契約を結べない労使協定があり、マイナー契約からのスタート(「25歳ルール」)になる。

 佐々木はかねてからMLB挑戦を球団に示しており、昨シーズン終了後、ロッテがポスティングシステムを使ったMLB挑戦を容認した。同12月、ポスティング申請後、10日から45日間の交渉期間が始まった。

 25歳未満の佐々木との契約には、MLBの労使協定である「国際ボーナスプール」が適用される。各球団は毎年、割り当てられた資金の中で、複数選手と契約を結ぶ(期間は例年1月15日から12月15日)。昨年までに契約が合意に達した球団も、アメリカ東部時間1月15日午前9時(日本時間15日午後11時)に解禁。つまり、1月15日以降は新年度のボーナスプールを最大限使うことが可能になったのだ。交渉期限は東部時間23日午後5時(同24日午前7時)。MLB全30球団のうち、20球団以上の球団が獲得に参戦したとされる。

 佐々木は大船渡高(岩手)時代に高校生最速の163キロを計測した。2019年、甲子園出場をかけた3年夏の岩手大会決勝(対花巻東高)を故障防止のため、登板回避。チームは敗退(2対12)し、各方面から波紋を呼んだ。

 20年ドラフト1位でロッテに入団。球団の育成プログラムにより、1年目は育成期間に充てられた。2年目に一軍デビューすると、3年目の22年4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)では、史上最年少の20歳5カ月で完全試合を達成。23年4月28日のオリックス戦(京セラドーム)では、大谷翔平(当時日本ハム)と並ぶ日本人最速タイの165キロを計測した。5年目の昨シーズンは初の2ケタ勝利を挙げている。実働4年で64試合、通算29勝。

 23年のWBCでは、世界一を経験。当時のチームメートだった大谷、山本由伸とともに、ドジャーブルーのユニフォームに袖を通す。ドジャースは3月18、19日に東京ドームで開幕戦を行うが、それまでにメジャー契約となりたい。対戦チームのカブスには今永昇太鈴木誠也が在籍し、日本人メジャーの凱旋に、さらに注目度はアップする。

青柳晃洋 フィリーズとマイナー契約


写真=松村真行


 阪神からポスティングシステムで、MLB入りを目指していた青柳晃洋投手が現地時間1月17日、フィリーズとのマイナー契約を結んだ。球団が発表し、メジャーキャンプに招待選手として参加する。青柳は川崎工科高、帝京大から16年ドラフト5位で阪神に入団。1年目から4勝を挙げると、21、22年にはともに13勝で、最多勝と勝率第一位。22年には防御率2.05で最優秀防御率のタイトルを獲得。23年は8勝を挙げ、18年ぶりのリーグ優勝に貢献。21年の東京五輪では金メダルを獲得した。実働9年で154試合登板、61勝47敗、防御率3.08。

この記事はいかがでしたか?

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング