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早大・浦添キャンプで実施した「平和教育」の意義 「学び」と「強化」の2本柱

 

早稲田大学野球部は1901年創部。2026年は125周年の節目だ。早大にとって「125」は重要な数字。創立者・大隈重信が「人生125歳説」を唱え、大学の象徴である大隈講堂の塔が125尺。今春のリーグ戦での天皇杯奪還へ向け、3年ぶりのアメリカキャンプを開催し、第1陣は2月26日から、第2陣は3月7日から20日まで沖縄・浦添で心身を磨く。
取材・文=岡本朋祐 写真=BBM

平和祈念公園では早稲田大学野球部の先輩で、神風特攻隊で戦死した近藤清氏、壷井重治氏の名前が刻まれた「平和の礎[いしじ]」の前で、香西主将が献花し、手を合わせた


神風特攻隊で無念の戦死


 キャンプとはチームワークの養成、技術向上だけが目的ではない。早稲田大学野球部は「平和教育」をはじめとして、1901年創部の野球部の歴史を学習することなど、グラウンド以外の取り組みにも特に力を入れている。大学生として必要とされる素養を身につければ、プレーの質は、明らかに変わってくるからである。

 春は浦添での強化合宿が恒例行事となっている。沖縄で白球を追う上で、欠かすことのできない公式行事がある。ひめゆり平和祈念資料館と平和祈念公園へと足を運ぶことだ。3月11日。部員たちはひめゆりの塔で献花し、手を合わせた。ひめゆり平和祈念資料館を見学後は、平和祈念公園へ移動。早稲田大学野球部の先輩で、神風特攻隊で戦死した近藤清氏、壷井重治氏の名前が刻まれた「平和の礎(いしじ)」で献花した。先輩2人は1943年10月16日、「最後の早慶戦」と言われた出陣学徒壮行早慶戦(戸塚球場)に出場。学徒出陣し、再びプレーすることなく、無念の死を遂げた。ご英霊のご冥福を祈念し、1分間の黙とうを捧げた。

 平和祈念公園には、日本全国の各都道府県が建立した慰霊塔・慰霊碑が50基以上建立されている。各部員は出身地である慰霊塔・慰霊碑に足を伸ばして、合掌した。2019年1月から母校を指揮する小宮山悟監督は、平和の尊さについてこう語った。

「先輩の英霊ですから。自らの命を犠牲に日本を救ってくれたという解釈をしていますので。感謝の気持ちと、後輩として早稲田で頑張っていますという思いを、学生たちが感じてくれれば、と。初めての学生は何らかの感情を抱くでしょうし・・・

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