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FARM 2026 CHAMPIONSHIP GAME REPORT

【ファーム日本選手権】日本ハムが29年ぶり2度目の日本一! 巨人を5対2で破り3地区制初代王者に

 

今季からのファーム再編に伴い、4チームが争った決戦の舞台。ファイナルステージでは東地区優勝の日本ハムが、ワイルドカードから勝ち上がった巨人を破って勝利。29年ぶり2度目、3地区制初のファーム日本一に輝いた。
取材・文=相原礼以奈 写真=川口洋邦

ファーム日本一に輝き、胴上げで笑顔を見せる日本ハムの稲葉篤紀二軍監督


ファーム日本選手権 ファイナルステージ
10月4日(日)@しずてつスタジアム草薙
■試合時間 3時間25分 ■入場者5,231人

一新されたステージ


 ファーム再編により、決戦の舞台も大幅にリニューアルされた。ウエスタン、イースタンの優勝チームによる1試合が行われた従来の形式に対し、今年は4チームが出場。東地区優勝の日本ハム、中地区優勝のDeNA、西地区優勝のソフトバンクに加え、各地区2位チームのうち最高勝率のワイルドカードとして巨人が頂点を争った。会場も、昨年までの宮崎から静岡に移して開催。10月3日にファーストステージ2試合、翌4日にその勝者同士によるファイナルステージが行われた。

 ぐずついた天気続きだった静岡市も一転、両日とも爽やかな秋晴れに恵まれた。会場には当地名物の静岡おでんや富士宮焼きそばなどの売店も並び、詰め掛けたファンを出迎えた。静岡県内から訪れた巨人ファンの50代女性は「こうして地方で開催してもらい、プロ野球で静岡が盛り上がるのはいいですね」とほほ笑む。神奈川県から訪れた日本ハムファンの30代の夫婦は、普段からファームの試合で選手の成長過程に注目していると言い、「ここで活躍した若い選手が一軍に行って活躍したとき、『やっぱりあの選手が!』という楽しみがあります」と見守っていた。

短期決戦の経験の場


 ファイナルステージは、初回から息詰まる攻防に。巨人は日本ハム・山城航太郎の立ち上がりを攻めて二死満塁とするも、後続が断たれ先制ならず。日本ハムはその直後、吉田賢吾と淺間大基の連打で好機をつくり、相手の野選で先制。3回にはエドポロ・ケインの左中間へのソロ本塁打で追加点を挙げた。4回に淺間の2点適時打、5回に上川畑大悟の適時打でリードを広げる。巨人は5回、一死満塁から中山礼都が2点適時打で反撃。しかし日本ハムが7投手の継投でリードを守り、29年ぶり2度目のファーム日本一をつかんだ。

 最優秀選手賞は、ファーストステージでサヨナラ適時打を含む3安打1打点、ファイナルステージで2安打2打点の日本ハム・淺間が受賞。

初戦でサヨナラ適時打を含む3安打、ファイナルで2安打の淺間が最優秀選手賞を受賞


 優秀選手賞には、日本ハムの宮崎一樹と巨人の中山礼都が選ばれた。

中山は優秀選手賞を受賞。2試合を通して巨人打線をけん引した


 淺間は「若手、中堅、ベテランの力が融合して、この日本一に結びついたと思う。まだ一軍のCSもある。僕自身も出られるように頑張っていきたい」と決意を新たに述べた。

 日本ハムの稲葉篤紀二軍監督は胴上げで5度、静岡の夜空を舞った。「でも、喜ぶのはここじゃない。これをいかに上につなげていくか。目指すのはボス(新庄剛志監督)の胴上げ」と表情を引き締める。「短期決戦の中では1球、1点で流れが変わるということを、この2日間で選手たちが経験できたと思う」。日本一の喜び以上の収穫を強調した。


ファーム日本選手権 ファーストステージ
10月3日(土)@しずてつスタジアム草薙
■第1試合 試合時間 4時間7分 ■入場者6,016人

 日本ハムは2点を先制されるも、2回に常谷拓輝、3回に宮崎一樹の適時打で同点とし、4回に相手投手の暴投の間に勝ち越す。5回は集中打でリードを広げた。ソフトバンクは9回、高橋隆慶と渡邉陸の連続適時打が飛び出し、土壇場で同点に追い付く。

八番・三塁で出場し躍動した日本ハム・常谷


 しかしその裏、日本ハムは一死二、三塁から淺間大基の適時打で試合を決めた。3安打2打点を挙げるなど勝利に貢献した常谷は、自身が守る三塁への強襲安打で満塁とされ失点につながった2回の守備を反省。「記録はヒットでも、取れたアウト。直後の打席は取り返す思いで、その後も打つべきボールを打てた」。日本選手権特有の雰囲気には「いい緊張感でできた」と振り返った。


ファーム日本選手権 ファーストステージ
10月3日(土)@しずてつスタジアム草薙
■第2試合 試合時間 2時間49分 ■入場者6,016人

[バッテリー]
(巨)○石川、北浦竜次、宮原駿介、田和、Sルシアーノ-山瀬
(デ)●篠木健太郎、庄司陽斗、坂口翔颯、森下瑠大、小園健太-上甲凌大、東妻純平
[本塁打]中山、岡田(巨)


 DeNAは1回、加藤響の右前打などで満塁の好機をつくり、相手の守備のほころびに乗じて1点を先制。追う展開の巨人は4回、一死三塁から中山礼都の2ランで逆転に成功する。さらに5回には岡田悠希のソロ本塁打で追加点を挙げた。

 投げては巨人先発・石川達也が古巣を相手に5回1失点。救援陣も粘りを見せて無失点でつなぎ、リードを守った。DeNAは巨人の5安打を上回る7安打を放ち好機もつくったが、1得点止まりだった。

5回1失点[自責点ゼロ]で、試合をつくった巨人先発・石川


 勝利を引き寄せた中山の逆転弾に、巨人の石井琢朗二軍監督は「嫌な点の取られ方をしていたので、悪い流れを払拭できたかと思う。チームがCSに向かっていく中で、いいアピールになったとは思う」とうなずいた。
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