先日、
稲尾和久の背番号「24」が永久欠番となることを発表する記者会見が野球体育博物館でありましたが、オレも顔を出してきました。7月1日の
日本ハム戦(
西武ドーム)でライオンズのベンチ入りメンバーは全員が「24」の背番号を背負ってプレーします。オレはOBとして、このメンバーに「さあ、いこうぜ!」と声を掛ける役をおおせつかりました。多分、オレも「24」を背負うんでしょうね。稲尾を背中に乗せるのは、限りなく重いことなのですが、これほど光栄なこともまたとありません。しっかりと体調を整えて7月1日に臨もうと思います。まあしかし、だれがつけたのか「鉄腕・稲尾」というのは、まったくの話、そのものズバリです。鉄腕という表現は「24」とともに、永久に記憶されることとなったのです
米川投手のカーブに腰を抜かしたルーキー年。これがプロなんだ! ところで今週号は鉄腕ならぬ「剛腕」の特集とか。どんな投手が登場するのか楽しみです。でもまあ、この剛腕というのは定義の仕方によるでしょうね。この字面から連想されるのは、ものすごい剛球を投げるが、あまり細かいテクニックは使わない、というより無視する、「打てるものなら打ってみろ!」のタイプです。
オレなんかの定義だとね、ボールうんぬんよりも、「いやあたいした投手だ!」と打者をもファンをも感嘆させる人、これが剛腕ということになります。だから球が速くなくたっていい。変化球が勝負球だっていい。本当のプロの投手としての心と身体の剛さを持っている――これが剛腕の必要十分条件となります。
オレがプロに入ってすぐ「いやあ、大したもんだ。これがプロなんだ」と腰を抜かしたのが、東急(のち東映、西鉄)の
米川泰夫さんのカーブでした。頭の上から落ちてくるものすごいヤツで、どうやってバットを出していいか分からんのです。とにかく初めのうちは「ワッ、当たる」と逃げると・・・
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