
中継ぎとして期待されるカンポス
ベネズエラ出身の右腕、
レオネル・カンポスが少しずつ調子を上げている。1月末に来日し、一軍キャンプに参加。リーグ2連覇中のチームにあって、新戦力はカンポスとドラフト加入の新人のみ。新人全員がキャンプ二軍スタートという事情を考慮すれば、メジャー通算38試合の登板経験がある新助っ人にかかる期待は大きい。
2月4日に初めてブルペン入り。188センチの長身から投げ下ろす直球には角度があった。
緒方孝市監督が「バランスのいいフォーム」と言えば、松田元オーナーも「チェンジアップがいい。いい位置から落ちる」と評価。カンポス本人も「初めての日本のキャンプで戸惑いはあるけど、順調にきているよ」と笑顔で話した。縦変化のスライダーも大きな武器だ。
サインを求めるファンに気さくに応じ、日本人選手ともコミュニケーションを図っている。来日して1週間ほどは、毎日違う日本食にトライしたという。「すし、焼きそば、刺し身。全部おいしかったよ」。そんな積極的な姿勢には好感が持てる。
キャンプ中盤からはフリー打撃に投げ、肩が仕上がってきた。沖縄2次キャンプの21日は、コザしんきんスタジアムで行われた
ロッテとの練習試合で初実戦。1回を投げ、2三振を奪って無失点で終えた。
ジョンソン、
ジャクソン、
バティスタ、
エルドレッドらとの外国人枠争いは激しい。起用法は中継ぎと明言している緒方監督に、今後もアピールを続ける。
写真=BBM