
今季初登板は失敗に終わるも、雪辱を誓っている
高田萌生はガックリ肩を落とした。3月27日の
日本ハム戦(
楽天生命パーク)。楽天加入後、初めて先発した右腕は3回、一死二塁で
近藤健介に同点打を許すと、二死満塁で
野村佑希に決勝の2点二塁打を打たれたところで降板した。「全体的に無駄な四球を与えてしまった」と4四球という内容を反省した。
気合いは十分、のはずだった。昨年7月、
巨人から
高梨雄平との交換トレードで加入。プロ5年目の今季は初めて開幕一軍入りを果たした。救援としての活躍を期待されての抜てきだった。しかし、3月中旬に
田中将大が右ヒラメ筋を損傷。予定されていた開幕カード2戦目の先発を回避したため、高田にチャンスが巡ってきた。
だが、結果は残酷だった。3回途中4失点。石井GM兼任監督は「自分の現在地を探れるような投球をしてほしかった。当たって砕けてもいないし、逃げて自分の現在地が分からなくなり、無駄な登板というか、そういうものになってしまったのは残念」とバッサリ。初回に続き3回も、先頭の
西川遥輝に四球を与えた末に失点するなど、打者へ向かっていく姿勢が見られなかった点を残念がった。
翌28日には出場選手登録を抹消された。もちろん、このままで終わるわけにはいかない。古巣・巨人と交流戦での対戦は目標の一つでもある。「すごい打者が並んでいるので対戦してみたい」と目を輝かせながら語っていた。まだ高卒5年目。最速154キロ右腕は、一歩ずつ階段を上っていく。
写真=BBM